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ネマタの天鳳日記 第126回

ネマタの天鳳日記 第126回

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 南家がをポンして打をツモ切りしているのに手出しでが出てくるのは違和感があります。がメンツ候補の一部とすると、からの打が考えられます。

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 南家はをチーして打を切っているのにここまでを残したことからはメンツ候補の一部である可能性が高い。

 のリャンメンを外しているとなると、頭頭からチー打待ちでしょうか。

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 しかし頭頭と持っているとするなら、私が切ったをポンしてテンパイに取っているはずです。では何故がここまで残されているのか。

 を切る前にと更に手出しが入ったのも違和感があります。を切っているにもかかわらず何故が残されたのか。

 実戦では読みきれず、手出しからドラを固めらている可能性も高いとみてを引いたところで降り。

 しかしが当たるとするなら、とメンツ候補を外したにもかかわらず頭頭のくっつき1シャンテンが残っていることになるので、これもやはり不自然です。

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 当たり牌は絞れませんが、安牌を切りつつ何とかテンパイにこぎつけます。最後のツモは頭頭なら打待ちに取るはずだからこれはないはず…

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 しかしこれが7700への放銃。手順が気になって見返してみました。

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 南家はドラがということでの形から6ブロックに受ける打ポンで雀頭が出来た時にリャンカンが残るようにを残して切り。

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 を引いたところでメンツをスライドさせて打。2枚目の打はツモで、ドラが出ていくの受けよりは、ドラを使い切る変化を優先したものでした。

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 が雀頭ならが残される理由として十分ですし、の形が否定された以上、雀頭以外のケースはむしろ考えにくいのではないでしょうか。

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 打雀頭のテンパイと分かっていれば、この手出しは空切りでなければテンパイからの待ち変え。

 しかも可能性として考えられるのは、カンからドラのシャボくらいしか残っていません。

 カンテンパイでわざわざ待ち牌のそばを空切りすることは考えにくいので、は通りやすいどころか、むしろ他の待ちを想定するのが難しい超危険牌でした。

 相手の手牌構成を読み切るのが難しいとしても、今回のように河に違和感があり、しかも残りスジが少なく待ちが絞れている場合は、「当たらない理由」より、「当たる理由」を優先して探すべきです。

 待ちが絞れている以上、「通りそう」という程度の読みの信用度が落ちているためです。

 通したい牌が「通りそう」だったとしても手拍子で切る前に、「その牌が通るとするなら、一体どこが待ちになっているのか」を再考されることをお勧めします。

 他の待ちの候補がすぐ思い浮かばないようなら、「通りそう」どころか、「当たる」と読めるだけの根拠が隠れていることが多いものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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