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ネマタの天鳳日記 第130回

ネマタの天鳳日記 第130回

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 ホンイツテンパイにとって2000点アガってひとまずラス回避…というのは流石にもったいないですね。一通か赤ドラで跳満まであるチンイツのくっつき1シャンテンに受けます。

 強いくっつき2組がテンパイを外して手変わりを待つ目安ですが、打点4倍以上となればくっつきが1組でも手変わりを狙います。

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 しかしチンイツに固執し過ぎてこの巡目でも形テン取らず。

 北家に通っていない牌を打ちたくなかったというのもありますが、は客風で他の役牌も全て見たので、チャンタだったとしてもなら通ります。

 しかもチャンタならいきなりは切らないので、北家が役アリテンパイならが早いとはいえソーズホンイツ一択です(北家はホンイツチャンタまでみて役牌より先切り。がくっついてホンイツ赤のカンテンパイでした)

 局収支ベースで考えるなら、昨今の赤アリ真ルールであってもアガリ率を落として手役を狙うケースは案外多いものです。

 しかし、何が何でも高打点にしようとすると特に巡目が深くなってからの手作り、押し引き判断でミスが増えます。

 一方、早アガリ重視ならアガれば少なくとも失点することはなく、テンパイさえすればそれ以降は全て押すつもりで打っても大きなミスになることは少ないです。

 昨今の「手役より手数重視」の風潮はこういった背景もありそうですが、実戦は可能な限り、今の手牌、局面に応じた最善手を選べるようになりたいものです。

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 そこから失点が続き、ラス前高め満貫で何とか挽回しようとするも逆に7700(+1本場)の振り込み。

 切り上げ満貫ではなかったので僅かに逆転のチャンスを残してオーラス親番を迎えることになりました。次回に続きます。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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