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ネマタの天鳳日記 第137回

ネマタの天鳳日記 第137回

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 配牌で2メンツ。しかもマンズと字牌で11枚のチャンス手。もちろん目指すはホンイツです。

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 手牌が13枚ともマンズと字牌になりました。かなりアガれそうではありますが、役牌を鳴いて字牌やを切ると、ドラそばのよりもそれらの牌が必要であったことからホンイツが読まれやすくなります。

 そのため河作りも兼ねて西から切り出すことも考えましたが、読まれやすくなるといっても字牌は比較的鳴きやすく、先にをツモるならマンズを1枚も切らずにホンイツテンパイになるので、が重なる受け入れを消してまでするほどではないと判断しました。

 これがマンズの形がなら打が有力とみます。今度はメンツ候補が足りています。が重なった方がアガリやすく安牌にもなりやすいとはいえ、メンツ候補が足りてない時に比べればを残す意味合いは薄いです。

 を残したところでいずれホンイツと読まれてしまうこともありますが、ホンイツと読まれる巡目が遅れればそれまでに字牌やが他家から鳴ける可能性も上がります。

 メンゼン手の場合はテンパイした時にアガリやすくなるだけですが、鳴き手の場合はテンパイ以前の段階でもシャンテンを進めやすくなる効果があるので、鳴き手でメンツ候補が足りている時は河作りも意識したいところです。

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 ツモなら安め3翻になるので手牌だけならから切るところですが、その程度のロスならホンイツへの警戒を多少弱められるに越したことはないとみてから切ってみました。

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 11600(+3本場)のアガリ。ラス回避だけでなくトップまで見えてきました。

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 連荘が続きますが途中で南家の満貫とのダブロンもあったので点差は更に開きましたが、この手をアガればトップ。北家からならトビ終了です。

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 トップまでかなり遠く、降りていればラスにはなりにくい3着目から追っかけ。嫌な予感がしますが…

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 やはり追いかけるに見合うだけの手が入っていました。結局この半荘は3着で終了。仕方ないとはいえ長丁場になって盛り返したところで結局勝てないのはがっかりしますね。ラス回避できただけでもよしとしましょう。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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