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ネマタの天鳳日記 第152回

ネマタの天鳳日記 第152回

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 メンツ候補十分の2シャンテンで、唯一の浮き牌がドラ。を切っても受け入れのロスはのみで、ドラを使わないと安手になりやすいので打とします。「ドラでなければ切る牌を、ドラという理由でどこまで残すか」については意見が分かれるところですが、シャンテン数が2以上の場合は、使えた時のリターンが大きいドラについては使いづらくても残すことをお勧めします。

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 1シャンテンになっても特に役割を持たない浮き牌よりはドラを引っ張りますが、ツモなら今度はドラ切り。先ほどと同じように打とすると、トイツがコーツになるツモだけでなくツモでもテンパイを逃します。の形は、他にトイツがあって初めてエントツ形のメンツ候補として機能します。

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 場に見えている牌を考慮しなければ、リャンメンは2種8枚、エントツ待ちは3種7枚。牌の種類が多い方が他家にとって当たり牌を止めにくいので出やすいという性質がありますが、自分で使っている牌は山に生きているかどうかを判断しにくいという要素もあるので、特に条件が無ければ枚数が多いリャンメン待ちに受けることをお勧めします。
 しかし今回はのエントツ待ちに受けます。打として待ちに受けると、とドラを切っているにもかかわらずを引っ張っていることからの形が想定され、しかもをチーして打であることから待ちがかなり読まれやすいためです。これがと特にアガリやすくないシャボとの比較であれば、待ちが読まれやすいからといってシャボには受けませんが、特に条件が無い場合にアガリ率に大差ないのであれば待ちの読まれにくさも考慮に入れます。

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 の方が山生きかどうかまでは読めませんが、結果的には待ちに受けていれば山には1枚のみ。西家にタンピン形の大物手をアガられていた可能性が高かったです。
 優劣そのものは微差でも、結果としては大きな差がつくことが多いのがテンパイ時の待ち選択。当日記で何度となく申し上げておりますが、少しでも精度を高めたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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