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ネマタの天鳳日記 第235回

ネマタの天鳳日記 第235回

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 クイタンドラドラでも5800で打点十分だから仕掛けやすいように打とする方もいらっしゃるかもしれません。確かにポンできる牌が出るようならを落としていける方がアガリやすくなります。

 しかしながらこの手はまだメンゼン手。クイタンになるよりはリーチが打てた方がタンヤオが崩れたとしても打点込みでより有利。共通の受け入れであるを引いた場合に受けが残っている方がよいのではないでしょうか。

 それでは打としたのだからメンゼン前提で進めるかと言えば必ずしもそうではありません。巡目や他家の手牌進行状況から最低でもシャンテンは進めておきたいと判断すれば、から鳴いて結果的に片アガリ待ちのクイタンになる場合もあるでしょう。あくまで今の段階でどちらの手牌になった方が有利と言えるかで判断。将来の特定のケース(今回はクイタンにした場合)ばかりを評価していては、そうならなかった場合の評価がおろそかになってしまいます。

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 ドラ周りにくっついた1シャンテンより、を引いたテンパイの方が少なくともこの局面ではずっとよい。これはあまり迷う余地はないかもしれませんが、使いやすいドラがノーテンから浮いているとなると切るのをためらってしまう人も結構います。ドラはとても大事ですが、何事にも優先順位があります。

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 ダマでリャンメン40符3翻テンパイ。局収支的にはややリーチに分がありそうですが、素点が結果に反映されず、トップのプラスよりラスのマイナスが大きい天鳳段位戦。残り局数が少ないこの段階ならダマが無難でしょうか。

 もちろん天鳳だから必ずしもダマでも打点が高い(40符3翻以上)をダマにするというわけでもありません。ダマ高打点でもリーチ有利と言える一例は、テンパイ濃厚な他家がいて、こちらのアガリ牌がその他家にとっても危険牌である場合。ダマにしていてもアガリやすいとは言えませんし、もしテンパイしている他家がリーチで降りてくれるのであれば、リーチした方がアガリやすいまであります。

 今回は北家南家はまだ1フーロでテンパイ濃厚とは言えず、西家に至ってはしか中張牌を切っていないのでアガリに遠そうです。「ダマで好き勝手に打たれるのが嫌」というのもよく聞きますが、今回に関してはむしろ好き勝手に打ってもらった方がよいと判断しました。

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 後はアガリ牌が出るかツモるのを待つだけ…と言いたいところですが、ツモによっては面子や雀頭をどこにするか選択をすることになります。をツモ切って仕掛けに振り込んでしまったらもったいないですね。

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 直撃できたのでトップ目との点差がかなり縮まりました。しかし仕掛けは両者ともテンパイ。確かに今振り返ってみると中張牌の出具合から、1フーロとはいえ結構テンパイしてそうではあります。リーチしてもさほどアガリ率は落ちないと判断してリーチに踏み切った方がよかったかもしれません。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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