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第2回 ネマタの麻雀徒然草

第2回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。

 前回は、「リーチ麻雀」が普及する経緯をお話しましたが、ではそれ以前はどのようなルールで遊ばれていたのか、その一つが、「アルシーアル麻雀」です。アルシーアル麻雀は、現在でも日本麻雀連盟(日本プロ麻雀連盟ではない)という団体で遊ばれています。

 アルシーアル麻雀はリーチ麻雀の原型とも言われていますが、点数計算の仕組みからそのことがうかがえます。点数表を覚えただけで点数計算の仕組みは知らないという方は、この機会に一度覚えてみてはいかがでしょうか。

 点数表を覚えただけだと、どうして2000点の1翻増しが4000点ではなく3900点なのか、ロンアガリなら3900点なのにどうしてツモなら4000点なのか不思議に思われた方も多いと思います。点数計算の仕組みを押さえていれば、1920点を切り上げて2000点。3840点を切り上げて3900点だからちょうど2倍にならないということが分かります。同様に、ロンの場合は3840点を切り上げて3900点だけど、ツモの場合は子の支払い960点を切り上げて1000点、親の支払い1920点を切り上げて2000点だから合計4000点というように、ロンとツモの点数が一致しないことも分かります。

 麻雀の点数計算は無駄に複雑であるとよく言われますが、リーチ麻雀の原型である「アルシーアル麻雀」に立ち返ってみれば、初心者が覚えやすいとまではいかなくとも、点数計算自体は極めてシンプルなものでした。アルシーアルは場ゾロも無いうえにリーチもドラも無いので、リーチ麻雀と比べ点数が小さく、最高点が子は2000点、親は3000点。現在のルールは符計算を無くしてもゲーム性はほとんど変わらないのではとよく言われますが、当時のルールは「符」が持つ点数的メリットも大きかったのです。

 それでは何故点数計算が、現在のようも例外規定も多いややこしいものになったのか、「リーチ」を導入したことに原因がありそうですが、それについては次回お話することにします。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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