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第17期女流最高位決定戦、最終戦最終局の西嶋千春プロの苦悩の一打!

第17期女流最高位決定戦、最終戦最終局の西嶋千春プロの苦悩の一打!

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こんばんは、まろちょふです。

今回は10/1(日)に麻雀スリアロチャンネル で放送された第17期女流最高位決定戦・2日目 での西嶋千春プロの一打を紹介します。

対局者は大平亜季プロ、西嶋千春プロ、大澤ふみなプロ、柳まおプロの4名です。

女流最高位決定戦は4名が全2日・計8半荘を戦い、優勝者対局です。

ルールは30000点持ち30000点返し、順位ウマがトップから30-10-▲10-▲30となります。

牌譜はこちら

場面は8回戦南4局2本場、大平プロの親番、ドラはです。

大澤プロは自分があがるか、大平プロノーテンで流局の場合優勝。

西嶋プロの優勝条件はツモが1500/2900(90符2翻)以上、出あがりの場合は柳プロから3200以上(8000のみNG。柳プロがラス、大澤プロが2着となり素点条件を満たさないため)、大平プロから8000以上、大澤プロから5800(90符2翻)以上という条件です。1300/2600では足りないため、満貫をベースとした手作りが必要な局面です。

西家の西嶋プロの配牌はこちら。

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ドラがとなってしまい満貫を狙うのはとても難しくなってしまいました。まずは打

02-min

3巡目。重なったをツモ切りとします。やや遠いですが789の三色を目指しています。

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4巡目のもツモ切りとします。受けが残っていることもあり、タンヤオが確定しないのであれば限界まで三色を狙って手を進めることを決意した一打です。

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このをあがれば優勝の大澤プロがチー。123三色との天秤であがりに向かいます。

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ここで西嶋プロがツモ。も2枚切れ、そろそろタンヤオに向かうためにはを切りたい所ですが、まだ3色を諦めずにの対子落としとします。

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次順ツモ。こうなると567の三色が見えてきました。ここでの選択は打

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を引き、充分形のイーシャンテンに。があればタンヤオ平和三色高めイーペーコーの聴牌となっていましたが789の三色を追っていると捉えることができない手順でした。

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そして次順ツモ。一番の悩みどころとなりました。

マンズはタンヤオがつかないのみを切っているので否定する材料にはならなそうです。

ピンズはを切っており、4連形を残してもややフリテンになりやすい状況。しかし、456三色を見るにはの受けを残すのが必須です。

しかしソウズはが1枚使いの1枚切れ。は3枚切れ。やや厳しい受けとなります。高めのが山に残っているかどうかにかかってきます。

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西嶋プロは切りを選択。4連系二つ残して三色を最大限に狙った1シャンテンに取りました。

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大澤プロはバックの1シャンテンとします。

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優勝にむけてあがりつづけることが必須な大平プロ、三暗刻確定の聴牌。60符3範でダマでも満貫。四暗刻変化もありますが立直とします。

この立直について大平プロは「は2枚切れでは1枚切れでもう1枚も使われていると見ているのでもし変化しても成就しないと見て立直を打ちました」と話されていました。

この立直棒で、西嶋プロは1300・2600でも優勝となり、条件が緩和されました。

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この立直の1発目に柳プロがを掴みます。ダマであったら出ていた可能性もあり、そうなると柳プロがラスに落ちるため、西嶋プロの条件が一気に厳しくなる所でした。(大澤プロと2着順つける という条件を満たすことが難しくなるため。)

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西嶋プロはをツモ切り、を引き聴牌。遂に優勝聴牌にこぎつけました。果たしてを切るかを切るか。

解説の新井プロ、園田プロは「が通っていて、は場1。はシャンポンに当たりやすいがカンチャンならの方が当たりやすい。を選べるかは非常に難しい・・・」

この段階で大澤プロ、柳プロはまわっていたため、オリを選択しても次局は1300・2600条件は残ります。

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西嶋プロはとして危険筋のを保留しました。大平プロのリーチに放銃すると条件はほぼ無くなりますが、流局であれば再度1300・2600の条件が残り、大平プロのツモあがりでも満貫条件が残ります。

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同巡に親の大平プロがツモ切ったのは。もし西嶋プロが切り立直を選択出来ていれば一発で捉えて優勝決定となっていました。

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大きなチャンスを逃したかと思われましたが、西嶋プロのツモ牌は聴牌復活となる

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宣言牌の筋ですがカンは当たる可能性が残っている状況。しかしを勝負して立直!

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前巡捉えきれなかったあがりを一発で掴み取るツモ!

紆余曲折がありとても長く感じられた一局でした。

 

この一局について、西嶋プロからお話を伺いました。

「私は何時間も見て応援してくださった方に、『裏ドラのらなかったから優勝逃しました』というリーチはかけられないと思ってました。なのでメンタンピンにすることは考えておらず、リーヅモ三色本線でした。ツモでも789三色を諦めきれなかったので残しでしたが、ツモでタンヤオ一盃口で満貫になるからやっと789を諦めました。たくさんの皆様の応援のおかげでたどり着いた結果だと思います。」

必至の思いの末優勝にたどり着いた西嶋プロ、女流最高位戴冠おめでとうございます!

 

 

 

この記事のライター

まろちょふ
全国津々浦々に蔓延る魑魅魍魎として存在する。
日本プロ麻雀協会19期前期で入会。ズムリーグという白マイティ東天紅の対局で2度の優勝。
ラーメンと肉が大好きなダイエッター。
本名は珍しい苗字なので比較的覚えられやすい。
Twitter(@maroonzoltic1)

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