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一通vs.混老・平城渾身のリーチ【シンデレラファイト シーズン2 予選Final 観戦記】

一通vs.混老・平城渾身のリーチ【シンデレラファイト シーズン2 予選Final 観戦記】

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予選だ。

 

予選の最終戦だ。

 

その予選finalは、西日本予選・東日本予選合計95人の参加者から勝ち上がった16人で争われる。

Twitterは応援コメントであふれかえり、動画の視聴回数は、ライブ配信から24時間経過を待たずして4.5万再生を超えた。

多くの麻雀ファンが、シンデレラたちの一摸一打に熱い視線を送っている。

 

筆者がもし俵万智なら「ファイト記念日」で1首読みたいくらい、レミオロメンだったら「3月8日」で1曲歌いたいくらい、とにかく盛り上がった。

本戦が始まったらどうなってしまうのだろう。

 

16人の先陣を切って登場したのは木下遥。連盟の2年目で、飼い犬にツモという名前をつけるくらいの麻雀好きだ。

麻雀が上手な選手は総じてチートイツがうまい。東2局1本場で、ドラの[②]をトイツにした木下は、

[五]も重ねると、メンツを壊す打[①]として、チートイツに照準を合わせる。

 

正確な山読みで10巡目に[8]をとらえると、2枚切れている[東]待ちでリーチに踏み切った。

木下目線で考えると、大切に育てたドラドラ赤のチャンス手を、王牌にいるかもしれない地獄待ちにゆだねたことになるし、他三家目線で考えると、放送対局の卓についてわずか数分でロシアンルーレットをやらされたことになる。

この[東]は誰も止めることができない。

[東]をつかんでしまったのは、ガチコの愛称で活躍中の若林佑加。

初の放送対局で、ラスなら即脱落というレギュレーションで、リーチ・チートイツ・赤・ドラドラの12000は12300を放銃となった。

もしこれがスポーツなら、イップスにもなりかねない大事故だ。

 

若林はその後、南2局でダブ南・ドラ1をアガるなど、懸命にラス回避を目指すが、3着目の音無愛音がうまくかわして、着アップはかなわなかった。

まずはゆっくり休んで、傷を癒してほしい。

打倒木下の1番手に名乗りを上げたのは、海保さよ。

海保は、東3局にリーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・赤赤・裏1の倍満をアガリ、この時点でトップ目に立つ。

最後は紙一重の決着となったが、♯3に向けての肩慣らしにはなっただろうか。

 

海保とは対照的に、ほぼ存在感を消すことでラスを回避したのは音無愛音。

シーズン1に出場し、このシーズン2でも本戦シードとなっている羽月が慕う、協会関西の中堅選手だ。

木下や海保がいいと見るや、この♯1でのトップ通過を早々に諦め、♯3ねらいに切り替えた。

これもまた、麻雀をよく知る選手のクレバーな選択だと思う。

 

♯2は佐藤まひろに注目だ。

佐藤はシーズン1の緊急予選会に出場したのだが、アガリ牌がことごとく他家に持たれる辛い展開で惜しくも本戦出場を逃した。

そのときトップだった旭茅乃が待つ本戦に進み、雪辱を果たしたいところ。

 

佐藤は南1局1本場、山に5枚あった※3-6m待ちでリーチをかけると、4巡後にツモアガり。

リーチ・ツモ・ピンフ・赤・ドラの2000/4000は2100/4100を手中に収め、本戦出場を決めた。

 

佐藤とは対照的に、辛い展開に苦しめられたのは、同じ協会所属の平城六花。

平城は南3局の親番、ラス回避に重きを置くならダマで9600かと思われたホンロウ・チートイツを※9sタンキでリーチし、積極的にトップを獲りにいく。ツモなら6000オールからの勝負手だ。

この平城のリーチを返り討ちにしたのが、岡田智子。

身長174㎝の岡田は、モデルや会社経営者という顔も併せ持つ。

岡田は平城のリーチを受け、丁寧に手を作って進めると、一気通貫のカン[⑤]テンパイ。

その後ツモ赤[赤五][二]とスライドさせて打点を作り、最後はリーチ者平城から[赤⑤]を召し取って8000のアガり。

手役vs.手役の構図となった1局を制した岡田は♯3へ、惜しくも敗れた平城はここで脱落となった。

最後の1枚は神のみぞ知る領域。

トップをねらって積極的な選択をした平城は、胸を張って家路についてもらえたら。

 

先日「閃光プリンセス」という二つ名を決めたばかりの川上玲は、「閃光」と「先行」をかけ、戦前に「先行したいです。」と語っていたが、この♯2では展開に恵まれず。♯3での巻き返しを誓った。

♯1で2着だった海保さよ、同3着だった音無愛音。♯2で2着だった岡田智子、同3着だった川上玲の4人が激突した♯3では、東3局に親番の音無がリーチ・ツモ・タンヤオ

ピンフ・赤・ドラの6000オールを決めてトップを獲得。関西勢から初の本戦進出者となった。

後編(#4~6)へ続く

祈りを捧げてツモってきた牌は…大槻・柴田リーチの結末【シンデレラファイト シーズン2 予選Final 観戦記】

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