2023年5月19日に最終日を迎えたMリーグ2022-23シーズン。RMUの多井隆晴(@takaharu_ooi)、日本プロ麻雀連盟の白鳥翔(@s_Shochan0827)、日本プロ麻雀協会の松本吉弘(@yoshihiro_npm)、最高位戦日本プロ麻雀協会の日向藍子(@hinaai0924)のチーム「渋谷ABEMAS(@shibuya_Abemas)」は、4度のファイナル敗退を経て、悲願の初優勝を果たした。
最終戦が行われたその日、全チームに取材が行われた。
感染予防のため、取材中は選手、取材陣ともにマスク必着。写真撮影時のみ、選手はマスクを外している。
渋谷ABEMASインタビュー
──今シーズンの振り返りをお願いします
白鳥「入れ替えがいつ起きるかわからない。このチームで必ず一回は優勝したい。それも最後は隆晴で締めるをしてようやく第一章が終わるなと思ってたんで、本当にもう最高の優勝、最高のシーズンだったと思います。」
──ショーマツコンビも話題になりましたが
白鳥「やっぱりコンビだったりとかって言われてる人って何組かいると思うんですけど、僕たちが一番麻雀の話を深くしていると思うし、一番ケンカしてると思うんでね(笑)そこに関しては本当に負けないつもりでいます。」
日向「レギュラーでは3桁プラスできたんですけど、個人としては今までの年寄りも多く打たせてもらってそれが一番嬉しかったです。始まる前から『ABEMASはファイナルにはまずいけるだろう。』という声をたくさんいただいていたんですが、監督から『挑戦者の気持ちでいきましょう』と言ってくれて気持ちがガラッと変わって、まだ目標は達成していないやっていうので、積極的な打ち方を前よりはできたかなと思っています。」
松本「まだ正直実感はないんですが、5年間ファイナルに5回進んでるってことは4年間優勝を見送ってきたと。虚無感がすごい嬉しいようで悲しい4年間だったので、今年は何かのみんなからおめでとうと言ってもらえて、本当に嬉しいです。シーズンも5年目にしてうちのエースのさんが最初不調でスタートして、何かいつもと違うワンシーズンで3人が奮起してポイントを稼ぐという。今年は違うぞっていう4人ともプラスに捉えたんですね。このシーズンはいつもと違う。これはやれるぞ。それが本当にこういう有終の美を飾ることができて本当に嬉しいです。」
──優勝決定の瞬間は喜びを噛みしめていたように見えましたが
多井「僕は多分この日本中で唯一4回連続優勝の決定の瞬間を見た人間なんですよ。そこで負けた人の気持ちが分かるので、あまりはしゃげなかったです。はしゃぎたくもなかったですね。勝又さんがどんな思いでとか寿人さん、黒沢さんがどんな思いで座っているのかは、僕が一番理解してたので、あの人たちのことを考えると、押さえなきゃなってなって気持ちになりました。」
──監督への想いのようなところもあるのでしょうか
多井「自分自身も拾っていただいた身ではあるんですけど、藤田さんがどういう理由でこのチームにしたのかなというのを自分なりに5年間考えてきて、このチームが強くあらなきゃいけない、人気でなきゃいけない、リーグを盛り上げなきゃいけないってなった時に、僕は僕なりに藤田さんの目が節穴じゃないというか、先見の明があるんだっていうところをずっと見せたかったんです。」
「僕の残り少ない現役生活で全部をこの3人に伝えたいなという思いで焦っちゃう時も時にはありましたけど、今は一方通行じゃなく話し合いができるチームになってきて、監督が作ってくれたチームが5年かかってやっと本当の意味での最強チームになれたかなっていう思いで、すごく今は満足してます。」
──いろんな思いがあると思いますけれども、監督として優勝はようやくというところでしょうか
藤田「挑戦者のつもりでって言ったのもそうなんですけど、よく競馬でも2着3着続きの成績出してる次来るだろうなと思いきや、やっぱり決め手に欠けることが多くて、やっぱりズルズル落ちるんじゃないかなっていう気持ちもあって、一回気持ちを入れ替えようということで臨んだんですけど、本当に隙がないチームになったと思います。」
藤田「多井さんの質問に答えると、ドラフトのとき僕は多井さんが日本で一番強いと思ってたんで、不思議なことに単独指名できて『大丈夫かみんな?』と思ったんですが(笑) その大黒柱があるので、残りのメンバーは素養が高くて伸びしろがありそうな若手を取ろうということでこの3人を選んだんですけど、『どうですか?』と言いたいですね。」
──来季への意気込みを貰えますか
藤田「連覇したチームがないというのが一つあるので、やはり率直に連覇を狙いたいなというふうに思います。」
開幕前インタビュー