こんにちは!赤坂ドリブンズの広報担当です!今日もドリブンズメンバーの思考を1分程度で読める記事にして紹介していきます!
第19回は、3月31日ファイナルシリーズ最終日の2回戦から。
1回戦を2位風林火山との2着4着で凌いだドリブンズは、360ポイント差を持って2戦を残すのみ。現実的には、ほぼ優勝を決めている状況となっていた。
そんなときでも、ロッカールームに残った村上・たろうは、いつものように真剣に麻雀を観ている。
そして、いつものように、ああでもない、こうでもないと検討会を行っていた。
そんな2回戦、最も賛辞を浴びた1打がこれだ。
なんと、相手チームであるABEMAS白鳥選手の1打だ。
2軒リーチとオヤの仕掛けに対応して様子を見ていた白鳥選手は、ここからを打って滝沢選手に8,000放銃となる。
この瞬間、たろうがひと際大きな声を上げた。
たろう「さすがだよね。これはうまい」
マンガンを放銃したのにうまいとは、どういうことか。
1巡前に話を戻そう。
滝沢選手がこのリーチ。
前原選手のリーチはこちら。
さらに、そこに対して仕掛けているオヤの園田は、対応しているように見える。
そこで自分の手牌がこちら。
ABEMAS白鳥選手の状況としては、トータル3位を争っている格闘倶楽部の前原選手ができる限り下の着順で終えてほしい場面。
できれば滝沢選手の自力決着希望だったが、このを引いたところでどうするか。
たろう「もしタッキー(滝沢選手)のリーチがだった場合、もうヤマに残ってないから差さないとアガってもらえなさそうだからね。良い選択なんじゃないかな」
仮にここで前原選手にツモられでもすれば、オヤかぶりでオヤが落ちた園田が2着に上がるのは難しくなる。逆に、ここで滝沢選手に打っておけば、園田の浮上だけでなく、この後にオヤを残す滝沢選手が着順を上げることすらも考えられる。
そして、たろうが最初に声を上げたこの選択への賛辞は、ドリブンズロッカールーム全体に広がった。
「確かに、これは良い選択かも」
「8,000損するだけになることもあるかもしれないけど、けっこう良さそう」
思い返せば、レギュラーシーズン中もずっとそうだった。
自チームだけでなく、他チームのプレーについて
「うわ、うまい。これはうまく打たれたね」
「さすがだね」
「こういう風にくるなら、こっちも少し出方を変えたほうがいいかもね」
など、といった言葉が常に出ていた。ドリブンズにとって、打牌の主が自チームかどうかは関係なかった。良いものは良いし、検討すべき打牌なら議題に挙げる。
その集大成が、最終日に自然と出た白鳥選手へのこの賛辞だったのではないだろうか。
そして、ドリブンズの思考は必ず相手ありきだった。
「〇〇選手が仕掛けたならこういうことの方が多いと思う」
「〇〇選手のこの仕掛けには押せないね」
ドリブンズの期待値を稼ぐ麻雀は、相手の傾向も込みで最も期待値が稼げる選択をする麻雀だ。
だから厄介なのだ。
そして、その前提にMリーガーへのリスペクトを感じるところが、たまらなく好きだ。
「麻雀は一緒に打ってくれる人がいなければ成り立たない」
ドリブンズの3人を見ていると、そんな当たり前のことを感じることができる。
Mリーグ2018朝日新聞ファイナルシリーズ 優勝
赤坂ドリブンズ
全ての麻雀プレイヤーに感謝を。