Mリーグ初年度の2018年、レギュラーシーズンを首位で通過した風林火山
ファイナルシリーズでドリブンズに敗れたもののその戦いぶりは非常に安定したものだった
しかし、2019シーズンはまさかの大敗で最下位に沈んだ
背水の陣で臨む今シーズンはその安定感を取り戻し、プラスポイントの3位につけている
今回はそんな風林火山のデータ面を見ていく
守備力の高さ
風林火山のチームスタイルは大きくくくれば門前守備型である
もちろん鳴くときは鳴くし押すときは押すが、他のチームと比べれば門前守備型と言えるだろう
チームの放銃率を見ても守備型と言えるだけの数字を残している
1位 |
風林火山 |
9.68% |
2位 |
Pirates |
9.69% |
3位 |
ABEMAS |
10.26% |
4位 |
フェニックス |
10.38% |
5位 |
雷電 |
11.18% |
6位 |
ドリブンズ |
11.37% |
7位 |
サクラナイツ |
11.38% |
8位 |
麻雀格闘倶楽部 |
12.34% |
守備力はMリーグでもピカイチである
風林火山の持ち味であり、安定感を支える最大の武器こそがこの守備力なのだ
研ぎ澄まされたリーチ判断
他にも風林火山には特徴的なデータがある
1位 |
麻雀格闘倶楽部 |
24.82% |
2位 |
雷電 |
22.45% |
3位 |
Pirates |
21.67% |
4位 |
ドリブンズ |
21.54% |
5位 |
フェニックス |
21.18% |
6位 |
ABEMAS |
20.88% |
7位 |
サクラナイツ |
19.66% |
8位 |
風林火山 |
18.86% |
風林火山はMリーグで最もリーチ率が低いチームなのである
このリーチ率の低さも守備面に繋がるのではないだろうか
自身の手にふたをせず、あらゆる状況変化に対応する道を残す
それは手牌を進める上での選択にも関わってくる部分となる
相手からの攻撃に対応できるようにであったり、役ありのテンパイを組めるようにであったり
役ありテンパイを組むという点については、ダマテンでのアガリ割合からも読み取れる
風林火山のアガリのうちダマテンでのアガリが占める割合は21.92%と全チームで最も高い
1位 |
風林火山 |
21.92% |
2位 |
雷電 |
20.34% |
3位 |
サクラナイツ |
16.55% |
4位 |
フェニックス |
16.48% |
5位 |
ABEMAS |
16.09% |
6位 |
ドリブンズ |
14.85% |
7位 |
麻雀格闘倶楽部 |
13.56% |
8位 |
Pirates |
13.23% |
さて、風林火山はリーチ率が低いという話が出たがそれにも理由がある
風林火山のリーチは数よりも質なのである
49.04% |
15位 |
|
滝沢和典 | 51.21% |
8位 |
勝又健志 |
49.29% |
12位 |
リーグ平均 |
48.05% |
|
チーム全員が高いリーチ成功率を維持している
リーチ成功率のリーグ平均をチーム全員が超えているのは風林火山のみである
風林火山は好形なリーチや場況が良いリーチなど精度の高いリーチの割合が多いのである
場況が良いリーチでアガリをものにした例が下記のシーンである
上家の前原が索子の混一色模様、自身が捨て牌に萬子をバラ切りしていることから単騎でリーチを敢行
親の日向から追いかけリーチが入ったものの見事前原からのアガリをものにした
結果論だがは残り2枚も山に残っている優秀な待ちだった
勝算の高いリーチを高確率でアガリに結びつけ、時にはダマテンでしっかりアガリをものにする
ひとたび守備に回ればその圧倒的な守備力を披露する
お手本のような麻雀で風林火山は今シーズンも安定感抜群だ
※データはすべて2021年2月24日時点。レギュラーシーズンのデータ