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もっと勝つための現代麻雀技術論 第28回 「雀頭落とし」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第28回 「雀頭落とし」

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雀頭落とし

 アガリには雀頭が必ず1つ必要なので、他に雀頭候補が無い場合にトイツを落とすのは基本的に損な選択です。(他にトイツなし)からを落とすのも、雀頭+浮き牌とみなすことになるので、リャンメンを落とす以上にロスが大きいです。「面子候補としてのトイツ」と、「雀頭候補としてのトイツ」の区別がついていないとしてしまいがちなミスです。

  「雀頭はいつでもできる」という言葉もありますが、これはあくまで「面子よりは雀頭ができやすい」と言う意味。雀頭よりは面子候補の方ができやすいので、雀頭ができやすく雀頭落としがそこまで損ではなくても、大半は面子候補落としの方がより有利になります。

  「迷ったらリャンメン固定」と同じように、トイツがコーツになるのを逃す以外は完全な裏目ではないという、「裏目」にとらわれすぎる考え方もこの手のミスが起きやすい理由と言えそうです。何度も繰り返しますが、「裏目」を避けるのではなく、「よりよい手」を目指すのが手作りの基本です。

  ドラ

  打 
マンズが4連形でタンヤオもあるので、悪3悪2の1シャンテンに取るよりはピンズのカンチャンを落としてシャンテン戻し。雀頭落としの打はツモも変化になりツモ以外は完全な裏目ではないが、他のマンズ、ソーズ引きで打に劣る。

  雀頭落としが有力になるのは、「雀頭を崩しても他で雀頭ができやすく、他で雀頭ができさえすればよりよい手になる」場合です。雀頭を残していれば面子ができた時にテンパイなので、テンパイを逃した1シャンテンでもテンパイした場合より「よい手」ならテンパイ外し。ここでも、今回も「迷ったら共通の受け入れを比較」が使えます。

 

 ドラ

 打

 ドラ

 打 

 前者はリャンメンがメンツになった場合も高打点になる受け入れ豊富な1シャンテンがリャンメンテンパイより強いので雀頭を崩しますが、既に高打点の後者はテンパイの方がいいので1シャンテンに取ります(345、456三色両天秤にとれるように打)。第19回で申しましたように、仕掛けがきくことよりもメンゼンテンパイを優先します。

 

面子落とし

  面子落としについても考え方は同じ。面子を落として他で面子が出来た1シャンテンが、面子を残してテンパイした場合よりよい手なら面子を落とします。落とす面子以外の面子と面子候補が鳴き手役絡みである場合ですね。

 

 ドラ 

  マンズ落とし。ソーズでメンツが出来た時、悪形リーチのみよりチンイツ1シャンテンの方が明確によい。

 

 ドラ

  面子を崩すとだいぶ警戒されるとはいえ、序盤なら鳴いて満貫テンパイより鳴いて倍満テンパイにとれる1シャンテンの方がよい手とみて打。中盤以降は打

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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