麻雀初心者の方にとっての最初の関門は、役を覚えて実際に揃えることでしょう。麻雀では、対局相手が切った牌を「鳴く」ことで自分の牌として使うことができます。これを利用すれば、より簡単に役を成立させることができます。この記事では鳴いても成立する麻雀役をご紹介し、対局で出る機会の多い役を中心に詳しく解説していきます。鳴きを上手く活用してアガリ率をアップさせたい方はぜひ参考にしてください。
「鳴き」とは?鳴きの種類
「鳴き」とは他家の捨て牌をもらって自分の牌として使用することを指し、欲しい牌をツモることなく自分の手牌を進行できる手段です。鳴きには「ポン」と「チー」の2種類があるため、それぞれの条件や特徴についてあらためて確認しておきましょう。
ポン
「ポン」をすると他家の捨て牌を使ってのように同じ牌からなる刻子を揃えることができます。対局相手の誰からでも鳴くことができ、自身の手に
のように対子が揃った状態で同じ牌が捨てられたときに「ポン」と発声することで、捨てられた牌を自身の手牌の一部として活用できます。
チー
「チー」をすると他家の捨て牌を使ってのように連番の牌からなる順子を揃えることができます。ただし、ポンが対局相手全員の捨て牌に有効なのに対して、「チー」は自身の上家の捨て牌からしか行うことができません。基本的な手順はポンと同様で、上家が牌を捨てた時に「チー」と発声すれば捨てられた牌を自身の手牌の一部として活用できます。
鳴いていい役一覧
麻雀においては役全体の半分以上が鳴いても成立する役となっています。ここでは翻数別に鳴きに対応した全ての役を表にしています。
1翻役で鳴いていい役は以下の通りです。
1翻役 |
断么九 |
数牌の2~8のみを使って手牌を揃えると成立する役 |
役牌 |
三元牌・場風牌・自風牌のいずれかを刻子で揃えると成立 |
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海底撈月 |
一局の最後のツモ牌でアガると成立する役 |
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河底撈魚 |
一局の最後の捨て牌でロンアガリすると成立する役 |
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嶺上開花 |
カンをしてツモった嶺上牌でアガると成立する役 |
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槍槓 |
ポンをしていた他家が残りの1枚を足してカンをした際の牌でロンアガリすると成立する役 |
2翻役以降で鳴いていい役は鳴くと翻数が減ってしまう役もあり、これを食い下がりといいます。食い下がりの有無は役によって違うため注意が必要です。
2翻役 |
混全帯么九 |
全ての面子と雀頭に1・9牌もしくは字牌を含めて揃えると成立する役 |
対々和 |
刻子を4つ揃えると成立する役 |
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三色同順 |
3種類の数牌の全てで同じ数の並びの順子を作ると成立する役 |
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三暗刻 |
自分のツモのみで揃えた刻子を3つ作ると成立する役 |
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一気通貫 |
同じ種類の数牌で「123」「456」「789」の順子を揃えると成立する役 |
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三色同刻 |
萬子・筒子・索子の全てで同じ数字の刻子を揃えると成立する役 |
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小三元 |
三元牌のうち2種を刻子にし、残りの1種を雀頭にすると成立する役 |
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混老頭 |
雀頭と4面子の全てを1・9牌もしくは字牌で揃えると成立する役 |
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三槓子 |
槓子を3つ揃えると成立する役 |
3翻の役で鳴いても成立するものは2つあり、いずれも鳴いた場合には2翻になります。
3翻役 |
混一色 |
字牌と1種類の数牌のみで手牌を揃えると成立する役 |
純全帯么九 |
雀頭と4面子の全てに1・9牌を含めて揃えると成立する役 |
6翻の役は清一色の一種しかありません。
6翻役 |
清一色 |
1種類の数牌のみで手牌を揃えると成立する役 |
なかなか目にすることのない役満ですが、鳴いていい役も多いので狙えるときは鳴きも上手く使って狙っていきましょう。鳴きOKの役満は、鳴いても点数は変わりません。
役満 |
大三元 |
三元牌の全てを刻子で揃えると成立する役 |
字一色 |
字牌のみで手牌を揃えると成立する役 |
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緑一色 |
索子の2・3・4・6・8と撥のいずれかのみで手牌を揃えると成立する役 |
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大四喜 |
風牌を全て刻子で揃えると成立する役 |
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小四喜 |
風牌を雀頭にし、残りの3つの風牌を刻子で揃えると成立する役 |
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清老頭 |
数牌の1・9のみで手牌を揃えると成立する役 |
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四槓子 |
槓子を4つ揃えると成立する役 |
対局でおさえるべき鳴きOKの役
鳴いてもいい役が数多く存在することは前述の通りですが、実際に対局で目にする役は限られているというのが実情です。ここからは対局で実際によく見る、揃える機会の多い役を中心に詳しく解説していきます。
初心者でも揃えやすい!出現率の高い役
役牌
役牌は特定の字牌を刻子で揃えると成立する1翻役です。の三元牌と場風牌・自風牌があり、いずれかが対子になることも多いので比較的鳴きやすいといえるでしょう。刻子で揃えるので対局者全員からポンすることができるというのも、成立しやすい理由のひとつです。三元牌は卓を囲む4人全員の役牌となりますが、場風牌は東から始まって親が1周すると南へと変わります。さらに自風牌は各プレイヤーによって異なる上に、局が進行するたびに変わっていくため、自身の役牌をそのつど確認しておくことが重要です。
下の画像では対面からをポンして
待ちの聴牌になっています。対面から鳴いたときは以下のように真ん中の牌を横向きにして晒します。
断么九(タンヤオ)
タンヤオは2~8までの数牌のみを使って手牌を揃えると成立する1翻役で、対局の中で頻出する役です。使用する牌の制限が少ないことが特徴で、ポンやチーを活用して積極的に狙える役の代表格といえます。鳴いてタンヤオを作ることを「食いタン」といいますが、ルールによっては喰いタンが禁止されていることもあるので事前に確認しておきましょう。
下の画像は待ちのタンヤオの聴牌です。
混一色(ホンイツ)
ホンイツは字牌と1種類の数牌のみで手牌を揃えると成立する3翻役です。シンプルな役なので初心者でも簡単に覚えることができ、鳴いても2翻、役牌と組み合わせやすいという特徴から高打点を狙うことができます。しかし、捨て牌の種類が偏ってしまうがゆえに手を読まれやすいという特徴もあり、対局相手に警戒されるのでロンアガリの可能性が低くなるという難しさもある役です。
下の画像は待ちの聴牌です。
は役牌、東場なので
も役牌となり、中・東・ホンイツ(食い下がり2翻)で4翻になります。
三色同順(サンショク)
三色同順は通称「三色」と呼ばれ、3種の数牌の全てで同じ数字の順子を揃える2翻役です。順子を鳴く場合は上家からの「チー」で揃えることになります。初心者でも分かりやすい役ですが、同じ並びの数字で鳴くため対局相手に手を読まれやすいことは頭に入れておいた方が良いでしょう。
下の画像は待ちの聴牌ですが
では役が無いので
の場合のみ567の三色でアガることができます。上家から鳴いた場合、もらった牌を左に横向きにして晒します。
初心者向けの役に関しては、コチラも要チェック!
慣れてきたら狙ってみよう!少し難易度の高い役
一気通貫(イッツー)
一気通貫は通称「イッツー」といわれる役で、1種類の数牌で123・456・789の順子を作ると成立します。同一種類の牌が1から9まで並ぶ美しい役ですが、出現率が低くチーでしか鳴けないため少々難易度が高めです。
下の画像ではをチーしてイッツーが完成しました。食い下がり1翻になるのでイッツー・ドラ3の4翻アガリです。
混全帯么九(チャンタ)
チャンタは雀頭と面子の全てに字牌もしくは1・9牌を含めると成立する2翻役です。役牌と合わせやすいという利点がありますが、順子は必然的に123もしくは789でないと成立しないため鳴ける可能性も低く、少し難易度が高いといえるでしょう。
下の画像では対面と下家からのポンで面子を揃えて、雀頭の待ちの聴牌でした。対面から
が出たので撥・チャンタ(食い下がり1翻)で2翻のアガリです。
対々和(トイトイ)
トイトイは全ての面子を刻子にすると成立する役です。形としては簡単なため初心者でも覚えやすく、ポンで揃えるので対局相手全員から鳴くチャンスがあります。食い下がりがなく、鳴いても2翻ある点も魅力的なポイントといえるでしょう。1・9・字牌といった使いづらい牌はライバルから鳴く機会が多いため、これらの牌の対子が手に多い時には特に狙いやすい役といえるでしょう。
最後の1枚だったと出にくい
を鳴き、
待ちの聴牌の形にしました。
いつかはアガりたい!難易度の高い上級者向け役
清一色(チンイツ)
チンイツは手牌を全て同じ種類の数牌で揃えると成立する6翻役です。配牌の時点で半分以上は同一の数牌でないと鳴いても揃えるのは難しく、挑戦する機会すら少ない役です。待ちが複雑になることもある点も、チンイツが上級者向けである理由のひとつといえるでしょう。
待ちのチンイツの聴牌です。アガるとチンイツ(食い下がり5翻)・ドラ3で8翻つきます。
大三元
大三元は三元牌の全てを刻子で揃えると成立する役満です。滅多にお目にかかることのない役満ですが、一度はアガってみたい役のひとつです。揃えればいい牌は3種類だけなので役満の中では挑戦しやすい役ですが、2種鳴くと当然ながらライバルは大三元を警戒します。アガリの可能性を高めるためには鳴く回数とタイミングが重要です。
下の画像は大三元の聴牌です。終盤にが重なったので、残念ながら残り2枚は切られており大三元ではアガれませんが、アガリ牌は
が残っています。それらがきた場合は撥・中・小三元・ホンイツ(食い下がり2翻)で6翻のアガリです。
鳴きを活用してアガリを目指そう
本記事では鳴いていい麻雀役を、対局で挑戦しやすいものを中心にご紹介しました。「鳴き」はツモが振るわないときでも手牌をアガリに近付けてくれます。鳴いていい役とそのポイントをおさえたうえで「鳴き」を上手く活用し、さらなるステップアップを目指しましょう。