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第33回 ネマタの雀魂日記

第33回 ネマタの雀魂日記

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ネマタの雀魂日記とは
  • 『ネマタの雀魂日記』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによるネット麻雀「雀魂」で三人麻雀初の魂天位を目指すコラムです。
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 以前、四麻の9種9牌からの国士に向かった場合のアガリ率は2〜3%程度と申しましたが、こちらの実測値では1.7%。国士以外のアガリ率が8.1%もあるので、「国士以外のアガリが狙いやすい」ものが続行されやすく、全部続行して国士狙いに決めた場合のアガリ率はもう少し高いとみますが、鳳凰卓では国士テンパイが警戒されやすいためか、それほどアガリ率は高くならないようです。(『麻雀の2択』のデータでも、一般には同程度の出現率とされる四暗刻より明確に低い)基本的に流すのが無難と言えるでしょう。

 しかし、牌種の少ない三麻となれば話は別。天鳳の役満発生回数をみても、三麻の国士出現率は四麻の7倍以上。10種以上の手牌が来ることも増えるので、9種から続行した時のアガリ率が7倍とまではいかず、アガれなかった時の失点も増えるというデメリットもありますが、三麻の9種はむしろ国士狙い得とみてよいとみます。個人的に四麻でも途中流局のルールは無しでよいと考えますが、三麻ならなおのこと不要ではないでしょうか。

 なら三麻で9種ならいつも続行して国士を狙っているかと言われれば案外そうでもありません。何故なら、打点はそれなりでいいから早いアガリが欲しいというケースも三麻では多くなるためです。9種で続行するかどうかは、結局のところ点数状況次第に依るところが大きいですね。

雀魂牌譜

東2局2本場

9種の手が来ましたが、国士をアガれたところでトップになれるのはトップからの直撃のみ。ここまでダントツになったトップからの直撃はそうそう期待できませんし、ラス目にアガられるようならラス落ちがみえる点数状況。流局を選びました。

東2局3本場

今度はラス目が9種から流局を選択。ラス目なのでさっきよりは狙い得とみますが、それでもアガったところでトップに届かないのが大きい。打点はそれなりでもアガリやすい手牌の方が嬉しいと言えそうです。

南1局1本場

今度は8種なのでそもそも流せませんが、役満をアガればトップ。役満以外のアガリの多くは対門を飛ばして2確。アガリ損ねてもラス落ちのリスクは低い点数状況。これならアガリ目が薄いとしても国士狙いがよいとみます。他家に国士狙いを読まれづらくするため、一応のピンズ染めもみて打9sとしました。

8巡目 …テンパイ直前に4枚目の東が枯れてしまいました。勝負にタラレバは禁物とはいえ、少し山がズレていただけでトップ+48000点の収入が得られていたとなると悔しいものです。

しかし見方を変えれば、自分の手のアガリ目がないと分かることは、「アガリ目がないのにそのことに気付けない」ことよりずっとマシです。もし南家が東をアタマにしていたとしたら、私は国士テンパイから延々と突っ張り、相手のアガリ牌を掴んで放銃の憂き目に遭っていたことでしょう。たまに、「字牌がポンされて早々に待ちが枯れてしまうのが嫌なので、9種でも字牌が揃っている方が国士を狙いやすい」という意見を見ることがありますが、「早々に国士のアガリ目が無くなる」ことが必ずしもデメリットとは言えないので、個人的には同じ9種なら残りの牌が何であれば流すかどうかの判断には影響しないと考えます。

雀魂-じゃんたま-情報

2019年4月25日にサービスが開始された無料で楽しめるオンライン麻雀サービスです

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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