麻雀プロリーグ「大和証券 Mリーグ2019」84日目の戦いが2月27日(木)に開催された。
第1試合
第1試合は前原、松本、石橋、魚谷の対局。
第1試合は東1局からクライマックスだった。魚谷が7巡目に国士無双をテンパイし、松本からリーチが入るも、無筋のをプッシュ。
その2巡後、震える腕をさすりながら山に手を伸ばした魚谷が持ってきたのは国士無双のアガリ牌だった。
その後も魚谷の躍進は止まらずアガリ続け、暫く更新されることのなかった半荘最高スコアも更新。
ここ一番でラスを引きたくないPirates・石橋も、役満親被りや魚谷への12000放銃を取り返そうと道中倍満をテンパイするも流局。Piratesは7位ドリブンズとの差が1.6ポイントに迫り、ボーダー争いはより熾烈な状況となった。
魚谷は114.4ポイントをプラスし、個人成績2位となった。
勝利者インタビューで魚谷は「うれしいです。麻雀って最高に楽しいなと思いました。国士無双をテンパイした時は手が震えていたので、なんとか隠しながら打っていたんですけど、松本さんに『打の時は震えてましたよ』と言われてしまいました。ドキドキしてましたね」と明るく話した。
ファンに向けて「いつも応援してくださっている皆様、ありがとうございます。また、私とかセガサミーフェニックス推しじゃなくても、いろんな方にMリーグを楽しんでいただけるよう、精進して参りますのでこれからも宜しくお願いします!」とポーズを決めた。
第1試合結果
1位 魚谷(フェニックス)+114.4
2位 松本(ABEMAS)▲5.4
3位 前原(麻雀格闘倶楽部)▲39.0
4位 石橋(Pirates)▲70.0
第2試合
第2試合は藤崎、日向、小林、近藤が出場。
東1局は小林がシャンポンかカンチャンの待ちを選択できるリーチでシャンポンを選択。この選択が見事にハマり、近藤から満貫をアガって、1戦目のマイナス払拭をイメージさせた。
続けて東4局では食い一気通貫の仕掛けも見た残しが活き、満貫をツモりあげるなど安定したゲームを見せる。
この日は勝負手がなかなか決まらない近藤。南2局時点で6000点持ち、ついに4着をとるのかと思われたが、匠な手順で跳満を作り、仕掛けをいれた日向からアガり3着浮上。
しかし、近藤南3局にまたも跳満が見える手牌で親の小林のリーチにをプッシュ。これが当たり牌で裏ドラが2枚のり7700の放銃。またもやラス目に。
南3局1本場、ここで近藤との差をつけたい日向が満貫をアガリ、オーラスに残り1枚のアガリ牌をツモり上げ2着に浮上しフィニッシュ。近藤のラス回避記録はこの日ストップした。
終始安定した打牌とゲーム回しを見せた小林の勝利となった。
勝利者インタビューで小林は「今日は久々にチームがヤバいなってところだったのでトップをとれてよかったです。1試合目は『あー、ドリブンズの下いった、上いった』なんて話してたんですけど、控室はシーンとしてました。オーラスは自信のない七対子で暫く押さなきゃならなくなってしまったので、対局が終わった後は『あー、助かったなー』っていう感じでしたね。とのシャンポン待ちリーチは、が通ったり、が通ったりするとが出やすくなるんじゃないかとか、カンを選択すると、切ったあとの、、切りリーチだとが関連牌だと思われてしまうと考えたこともあり、を2枚並べて切りたかったんですよね」と落ち着いた表情で対局を振り返った。
ファンに向けては「いつも心配かけてますが、なんとか6位でやっております。結構成績悪いチームメイトもいるんですが、その結果を4人で交代交代で出していると思っているので、みんなで勉強してしっかり勝つ麻雀を打って、必ず優勝したいと思います」とポーズをとった。
第2試合結果
1位 小林(Pirates)+59.7
2位 日向(ABEMAS)+9.5
3位 藤崎(麻雀格闘倶楽部)▲15.1
4位 近藤(フェニックス)▲54.1
2月27日トータル結果
フェニックス+60.3
ABEMAS+4.1
Pirates▲10.3
麻雀格闘倶楽部▲54.1
次戦のMリーグは赤坂ドリブンズ、KADOKAWAサクラナイツ、KONAMI麻雀格闘俱楽部、U-NEXT Piratesの2位、5位、6位、7位の対戦。残り試合は6試合。ここが天地の分かれ目となるか。