KADOKAWAサクラナイツはMリーグ発足から1年後の2019年に参戦。チームのテーマを「カオス」と称し、実力と人気を兼ね備えた選手を揃え、コンテンツメーカーたるKADOKAWAらしいチーム構成でファンを楽しませている。
本記事では、そんなKADOKAWAサクラナイツのチームの特徴や選手情報について紹介していく。
目次
- KADOKAWAサクラナイツのチーム概要
- KADOKAWAサクラナイツのチームメンバー
- 過去の所属選手
- 沢崎 誠(さわざき まこと)
- KADOKAWAサクラナイツの対局模様
- KADOKAWAサクラナイツのニュース
KADOKAWAサクラナイツのチーム概要
チーム名 | KADOKAWAサクラナイツ |
オーナー | 株式会社KADOKAWA |
監督 | 森井巧 |
選手 | |
公式SNS | Twitter YouTube |
チーム名はオーナーの株式会社KADOKAWAが2020年7月に建てた、総合文化施設「ところざわサクラタウン」のサクラと、騎士のような精神をという意味から名付けられた。
チームインタビュー動画などを見ていただければ分かる通り、それぞれキャリアの差を感じさせないアットホームな雰囲気のチームである。
【Mリーグ】KADOKAWAサクラナイツインタビュー「沢崎さんの分もしっかり戦って勝ちたいという気持ちがあった。本当に嬉しい。来季も優勝争いをして、連覇を目指す」
Mリーグ戦績
Mリーグ2019
|
順位 |
総合ポイント |
レギュラーシーズン |
4位 |
48.4pt |
セミファイナル |
1位 |
284.7pt |
ファイナルシリーズ |
4位 |
-249.1pt |
Mリーグ2020
順位 |
総合ポイント |
|
レギュラーシーズン |
2位 |
497.3pt |
セミファイナル |
2位 |
294.5pt |
ファイナルシリーズ |
2位 |
103.4pt |
Mリーグ2021−22
順位 |
総合ポイント |
|
レギュラーシーズン |
6位 |
177pt |
セミファイナル |
1位 |
248.5pt |
ファイナルシリーズ |
1位 |
202pt |
Mリーグ2022−23
順位 |
総合ポイント |
|
レギュラーシーズン |
4位 |
-41.5pt |
セミファイナル |
6位 |
-376.0pt |
ファイナルシリーズ |
ー |
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KADOKAWAサクラナイツのチームメンバー
内川 幸太郎(うちかわ こうたろう)
異名 |
手順マエストロ |
生年月日 |
1981年5月6日 |
出身地 |
長野県松本市 |
血液型 |
O型 |
趣味 |
お酒、ゲーム、サッカー観戦 |
公式SNS |
|
所属プロ団体 |
日本プロ麻雀連盟 |
主なタイトル |
第35期十段位 |
学生時代はサッカーをしており、最近では流行りのFPSゲームやスマホゲームに熱中するなど、とても多趣味な人物である内川。24歳の時にプロテスト合格、その正確無比な打ち筋から「手順マエストロ」と呼ばれる。プロ入り後は地元の長野で麻雀店を経営し、週末は東京でリーグ戦という経営者とプロの二足のわらじを履いていた。
のちに本格的にプロ活動に専念するため、麻雀店の権利を譲って上京。内川自身はMリーグへの加入を熱望していたが、2018年のドラフトでは指名されず。Mリーガーにはなれなかったものの、その年に待望のG1タイトル「十段位」を獲得した。努力の甲斐あってか翌年、新規参入のKADOKAWAサクラナイツから、見事ドラフト1位指名を受けることになった。
「プロをやめようと思っていた」内川幸太郎の転機 Mリーガー列伝(15)
岡田 紗佳(おかだ さやか)
異名 |
役満ボディ |
生年月日 |
1994年2月19日 |
出身地 |
東京都 |
血液型 |
O型 |
趣味 |
ゲーム、アニメ、歌 |
公式SNS |
|
所属プロ団体 |
日本プロ麻雀連盟 |
主なタイトル |
女流プロ麻雀日本シリーズ2022 |
東京で生まれたのちに祖母の住む中国へ移り住み、そこで麻雀と出会ったという岡田。高校時代からモデルとして活動しながらも麻雀の腕前を磨き、2017年にプロ入りを果たす。身長170cm、B85、W58、H83と抜群のスタイルから「役満ボディ」と呼ばれることも。
岡田の特徴は、とても研究熱心なことだ。チームメイト、ファンからも日に日に麻雀に対する成長を感じられると評判。SNSでは麻雀以外にも、自身の趣味のアニメ・ゲームに関する情報をこまめに発信している。多様なコンテンツを作るKADOKAWAとの親和性が高いとの評価から指名されたこともあって、様々なファン層に支持されている。
岡田紗佳「いい意味で諦めがつくようになった」その精神的支柱とは Mリーガー列伝(16)
堀 慎吾(ほり しんご)
異名 |
小さな天才 |
生年月日 |
1984年3月23日 |
出身地 |
新潟県新発田市 |
血液型 |
A型 |
趣味 |
ゲーム |
公式SNS |
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所属プロ団体 |
日本プロ麻雀協会 |
主なタイトル |
第12期最高位戦Classic優勝 |
若い頃から勝つことを追い求めて強さには自信があったものの、プロになることは特に考えていなかったという堀。そんな彼がなぜプロになったのか尋ねると、意外な答えが返ってきた。堀は同じ麻雀店で働く女性に恋をしていた。彼女がある日「麻雀プロってかっこいいよね」と言ったそうだ。それに対して堀は「僕より弱い奴がかっこいいわけがない。強いことがかっこいいんだ。プロになってそれを証明してやろう」と一念発起したのだという。
その後、鈴木たろうをはじめ、数々の強者と対局していくうちに自分が思っていた強さは自惚だったと気付き、さらに研鑽に励んだという。他のプロ雀士からは尊敬と畏怖の念を込めて「天才」と呼ばれることが多い。その強さを見込まれて、2020年からKADOKAWAサクラナイツの一員として戦うことが決まった。
堀慎吾、プロ入り最大の動機は「怒り」 Mリーガー列伝(18)
渋川 難波(しぶかわ なんば)
異名 |
魔神 |
生年月日 |
1986年5月19日 |
出身地 |
広島県廿日市市 |
血液型 |
A型 |
趣味 |
将棋 |
公式SNS |
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所属プロ団体 |
日本プロ麻雀協会 |
主なタイトル |
第11期雀竜位 |
Mリーグ公式解説としておなじみで、正確無比な解説で人気を博していた渋川。だが、渋川はMリーグに選手として参加することを長らく熱望していた。そんな思いもあって、渋川はYouTubeチャンネルを開設。Mリーグの振り返りや麻雀ゲーム『雀魂 -じゃんたま-』のプレー実況を盛んに配信した。気が付けばチャンネル登録数は4万人を超えて雀魂でも最高ランクの魂天に到達し、一躍麻雀界の大人気チャンネルに。
2021年には渋川が所属する日本プロ麻雀協会の最高タイトル「雀王」を獲得。人気と実力を兼ね備える麻雀プロとして、渋川の評価は大いに高まった。そして2022年のMリーグドラフトにて、KADOKAWAサクラナイツが満を持して渋川を指名。渋川は晴れて長年の夢であったMリーガーとなった。的確な状況判断で勝負所を見極め、いざ攻撃となれば「魔神」のごとく攻め続ける渋川。そんな渋川の大胆にして緻密な麻雀は、KADOKAWAサクラナイツに新しい風を吹き込むことだろう。
【Mリーグ公式解説者】魔神・渋川難波プロの恐るべき思考量と観察眼【努力が実りMリーガーに!】
過去の所属選手
沢崎 誠(さわざき まこと)
異名 |
マムシの沢崎 |
生年月日 |
1955年1月13日 |
出身地 |
群馬県安中市 |
血液型 |
B型 |
趣味 |
散歩 |
公式SNS |
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所属プロ団体 |
日本プロ麻雀連盟 |
主なタイトル |
第13期十段位 |
沢崎はプロ歴35年を超える大ベテランの麻雀プロだ。普段は優しいおじいちゃんといった印象で非常に親しみやすい人物である一方、麻雀となるとその表情は一変。相手にしぶとく食らいつき、一度攻め始めたら獲物を離さないその雀風はファンから「マムシ」と評されている。
雀風は基本に忠実ではあるものの、時に大胆で読みにくい、アグレッシブな麻雀をすることもある。これは沢崎の長年の経験がなせる技と言える。この打ち筋から、時に沢崎は場の空気を飲み込む「モンスター」とも称され、2019年Mリーグでは多くの対戦者を震え上がらせ、視聴者を驚かせた。2021−22シーズンではレギュラーシーズン2位という好成績だったが、病気療養のためこのシーズン限りで惜しまれながらの退団となった。
沢崎誠が決意した日「感動を生み出せる打ち手になりたい」 Mリーガー列伝(17)
KADOKAWAサクラナイツの対局模様
【Mリーグ2019 レギュラーシーズン9日目第1戦】2019/10/14
岡田が初めてMリーガーとなって迎えた2019年シーズン。これまで3戦してきたが、なかなか勝ち切れず苦しい展開が続いていた。そんな中で迎えた第4戦目、対戦相手は黒沢、亜樹、園田という強者揃い。序盤から積極的に仕掛け、聴牌まではいくものの園田、亜樹に阻まれる。それでもなんとか食らいつき、トップを射程圏内にとらえたところで南場へ。南場では配牌にも恵まれ、順調に点数を稼いでいく。そしてとうとうトップになるが、園田、亜樹との差はわずか。最後まで目が離せない接戦となった。
そしてトップのまま迎えたオーラス。5巡目まで周ったところで聴牌となる。オリて流局狙いという手もあったのだが、相手のペースを狂わせるために岡田プロはリーチを選択。これが功を奏し、一発ツモで4,000オール。見事にMリーグ初トップを獲得した。Mリーグ最年少であることや、モデル出身であることなどから、様々なプレッシャーを感じていたと言う岡田。それらを跳ね除ける見事な一戦となった。その後のインタビューでは、親交の深い松本圭世リポーターの顔を見て、安堵の涙を浮かべたのだった。
【10/14 Mリーグ 結果】サクラナイツ・岡田が涙の初勝利!風林火山・亜樹も今期の初勝利を飾る!
【Mリーグ2020 ファイナルシリーズ3日目】2021/5/13
ファイナルへ進出して2位につけたKADOKAWAサクラナイツだったが、1位のABEMASとの差は150ポイント以上開いており、逆転は難しいと言われていた。シリーズ3日目第1戦は岡田が2位を確保して、じわじわと差を詰めて迎えた第2戦に堀が出陣。対局者は村上、滝沢、松本。
東場は松本が一歩リードして終了。迎えた南場で堀が爆発する。南1局1本場、親の村上が2巡目で早くもリーチをかけてきた。しかし堀は放銃を恐れずに高目を狙う。そして、四暗刻のイーシャンテンを引き寄せる。結果として四暗刻は崩す形となるが、9巡目にリーチをかけ一発ツモ。リーチ・一発・ツモ・北・一盃口、さらに裏ドラ3枚を乗せて倍満となり、トップに躍り出た。最後までそのリードを守り切り、堀は1位に。チームとしても、トップのABEMASに7.8ポイント差まで迫る大躍進を見せた。
【5/13 Mリーグ2020 2戦目結果】サクラナイツ・堀が倍満の一撃でトップ!ABEMASが苦しみ優勝戦線は大接戦に!!
KADOKAWAサクラナイツのニュース
「KADOKAWAサクラナイツ」と「BOOK WALKER」がコラボ開始!
「BOOK WALKER」とは、KADOKAWAが展開している総合電子書籍販売サイトである。Mリーグ2020から、KADOKAWAサクラナイツのチームスポンサーにもなっている。そんな「BOOK WALKER」とKADOKAWAサクラナイツのコラボ企画が始まっていることをご存知だろうか。
YouTubeのBOOK WALKER公式チャンネルでは、各選手のオススメ書籍紹介動画などを公開。「BOOK WALKER」では内川プロが監修を担当している「鳴かせてくれない上家さん」や、岡田プロが原作を手がけたことで話題の「ゴールデン桜」を読むことができる。
今後もキャンペーンや特別企画が発表される可能性があるので、公式Twitterのチェックは必須だ。
スポーツドリンクのピンクイオンがチームスポンサーに
2021シーズンから、スポーツドリンクの製造販売を手掛けるピンクイオンがチームスポンサーに就任。チームカラーの桜色とぴったりなピンク色の清涼飲料水のロゴが入ったユニフォームに注目してほしい。
【Mリーグ】スポーツドリンクの『ピンクイオン』がKADOKAWAサクラナイツのチームスポンサーに就任!
堀監修の麻雀漫画『切れぬ牌などあんまりない!』の単行本発売!
宇城はやひろ先生の作品で、堀が監修を務める『切れぬ牌などあんまりない!』の単行本第1巻が、2021年5月27日に発売した。
この漫画は大人気コンテンツ「東方Project」のキャラクターが、様々な能力を駆使して熱い麻雀バトルを繰り広げる物語で、麻雀初心者でも読みやすい内容となっている。キャラクターやストーリーの魅力だけではなく、堀プロの監修によって本格的な対局の様子が再現されているため、麻雀好きにもぜひ読んでもらいたい作品である。
『切れぬ牌などあんまりない!』の販売ページへはこちらから!
岡田が放送対局で国士無双十三面待ちを成就!
Mリーガーになる以前にも、放送対局で伝説の役満「九蓮宝燈」をアガったことでも知られていた岡田。その岡田が、さらなる伝説を刻むこととなった。
2022年6月5日の「麻雀最強戦2022 Mリーグスペシャルマッチ」に、KADOKAWAサクラナイツから岡田が出場。岡田は予選A卓を通過して、決勝に臨んだ。
決勝の東3局、岡田の配牌は9種9牌で、そこから真っ直ぐ国士無双を目指す。みるみるうちに手牌に有効牌を引き入れた岡田は、なんと十三面待ちで国士無双をテンパイ。岡田は少し時間を使ってから「絶対にアガる」という覚悟を表すかのようにリーチを決行。そしてU-NEXT Piratesから出場していた瑞原が、リーチの次巡にを放銃。放送対局では例を見ない、岡田の国士無双十三面待ちが成就したのだった。
岡田紗佳が歴史に残る国士無双十三面待ちを決める!衝撃的な戦いを制してファイナル進出!/麻雀最強戦2022 Mリーグスペシャルマッチ
緊張と笑いの渋川難波入団会見
2022年7月12日、渋川のサクラナイツ入団会見が行われ、初めて公の場での「Mリーガー渋川難波」お披露目となった。会見の模様はYouTubeで見ることができる。
Mリーグでは数多くの試合で解説を務め、自らのYouTubeチャンネルでの配信歴も豊富な渋川だったが、意外にもこの日の渋川は緊張の面持ち。Mリーガーになったという自覚を持ち始めて、重責を感じていたのだろう。チャット欄も「ガチガチの渋」をはじめとした緊張する渋川を表現するコメントで埋め尽くされていた。チームメイトからは「公式アンチ」と言わんばかりの手荒い歓迎を受けて、早くも渋川がチームに溶け込んでいる様子がうかがえる会見だ。