セガサミーフェニックスは2018年に発足し、Mリーグ参戦。初年度は惜しくもファイナル進出はならなかったものの、翌年の2019シーズンではファイナル2位と一気に優勝候補の一角となった。上位進出と下位に沈むシーズンを繰り返しているフェニックス。2023-24シーズンにかける意気込みは大きい。
初年度から大活躍した近藤誠一が2022-23シーズン一杯で選手としての引退、監督への就任を発表。新たに近藤誠一が絶大の信頼を寄せる第45期最高位の醍醐大を新たにドラフト指名。新たなチーム編成で2023-24シーズンに臨む。
目次
セガサミーフェニックスのチーム概要
チーム名 | セガサミーフェニックス |
オーナー | セガサミーグループ |
監督 | 高畑大輔(-2020) 吉野慎一(2021-) |
選手 |
魚谷侑未(-2023) |
公式SNS | Twitter YouTube HP |
監督を務める高畑、吉野氏は、大人気麻雀ゲーム「MJシリーズ」を手がけたゲームクリエイターだ。チーム名は不屈の不屈の精神もって、フェニックスのように戦うという意志が込められている。
【Mリーグ】セガサミーフェニックスインタビュー「来シーズンは必ず最後まで残って勝ちたい」
Mリーグ戦績
Mリーグ2018
|
順位 |
総合ポイント |
レギュラーシーズン |
6位 |
-170.1pt |
ファイナルシーズン |
ー |
ー |
Mリーグ2019
|
順位 |
総合ポイント |
レギュラーシーズン |
1位 |
495.5pt |
セミファイナル |
2位 |
172pt |
ファイナルシーズン |
2位 |
185.1pt |
Mリーグ2020
順位 |
総合ポイント |
|
レギュラーシーズン |
8位 |
-396.7pt |
セミファイナル |
ー |
ー |
ファイナルシーズン |
ー |
ー |
Mリーグ2021
順位 |
総合ポイント |
|
レギュラーシーズン |
5位 |
184.2pt |
セミファイナル |
4位 |
120.2pt |
ファイナルシーズン |
2位 |
141.6pt |
Mリーグ2022
順位 |
総合ポイント |
|
レギュラーシーズン |
8位 |
-574.4pt |
セミファイナル |
ー |
ー |
ファイナルシーズン |
ー |
ー |
Mリーグ2023-2024
順位 |
総合ポイント |
|
レギュラーシーズン |
9位 |
-625.1pt |
セミファイナル |
ー |
ー |
ファイナルシーズン |
ー |
ー |
セガサミーフェニックスのチームメンバー
茅森 早香(かやもり さやか)
異名 |
天才すぎるオンナ雀士 |
生年月日 |
1982年5月4日 |
出身地 |
北海道苫小牧市 |
血液型 |
B型 |
趣味 |
ビールを飲むこと |
公式SNS |
|
所属プロ団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
主なタイトル |
第11期女流最高位 |
常に冷静沈着なその姿から「天才」と呼ばれる茅森。基本的なことは雀荘での実戦で学び、後の技術は独学だと語る。麻雀界の重鎮たちからも一目置かれる存在だ。ヘアメイクの専門学校に通うために上京した際、選んだアルバイト先が麻雀店のウエイトレスだった。そこでお客さんと打つようになったのが、麻雀との出会いだという。
その経験の中でみるみる成長していき、店長から勧められたこともありプロを目指した。プロになってからは、史上最年少で女流モンド杯を優勝するなど、輝かしい成績を残している。2018年、第一子となる男の子を出産し、ママ雀士に。同年にMリーグドラフト指名されることとなる。Mリーグでは、ここぞという場面でしっかりと決める、頼れる姐さんとして活躍中だ。
究極の自然体、茅森早香を育んできた言葉 Mリーガー列伝(26)
醍醐 大(だいご ひろし)
異名 |
先切り十段 |
生年月日 |
1976年4月21日 |
出身地 |
千葉県 |
血液型 |
O型 |
趣味 |
将棋 |
公式SNS |
|
所属プロ団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
所属リーグ |
A1リーグ(2023年9月時点) |
主なタイトル |
第45期 最高位 |
会社の事業で麻雀レッスンの講師も務めている醍醐。所属する会社の代表取締役の石山大介さんとは、学生時代に麻雀を通して知りあったという。現在の会社に入社することになったのも、麻雀による繋がりがあったからこそだそうだ。幼いころから麻雀に触れ、社会人になってからも麻雀と切っても切れない縁でつながっている醍醐。現在はレッスンを通して、麻雀のさらなる普及に力を入れている。
竹内 元太(たけうち げんた)
異名 |
無敵のタイタン |
生年月日 |
1986年3月12日 |
出身地 |
長野県 |
血液型 |
O型 |
趣味 |
登山 |
公式SNS |
|
所属プロ団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
所属リーグ |
A1リーグ(2024年10月時点) |
主なタイトル |
第47,48期 最高位 |
最高位連覇の実績を引っ提げMリーグに殴り込みをかけた竹内元太。早めのドラ切りなど、手牌に対する見切りと読みを活用した踏み込みがストロングポイント。多くのアガリをもぎ取りチームの起爆剤となれるか。
浅井 堂岐(あさい たかき)
異名 |
逆襲のヘラクレス |
生年月日 |
1985年12月24日 |
出身地 |
埼玉県 |
血液型 |
O型 |
趣味 |
筋トレ、サウナ、ドラマ観賞 |
公式SNS |
|
所属プロ団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
所属リーグ |
A1リーグ(2023年9月時点) |
主なタイトル |
第21期 雀王 |
高打点を求める打ち筋から「卓上の爆撃機」のキャッチフレーズを持つ、終盤に高打点で後手から押し返すスタイルから「逆襲のヘラクレス」という異名をあり、Mリーグではこちらで読み上げられることが多い。同じ苗字の最高位戦の選手に浅井裕介が居る。将来的には浅井裕介がMリーガーとなった時の為に、Mリーグでの登録名は名前の「堂岐」としている。プロ入り後も、システムインテグレーターのブルベース→バレットグループでITエンジニアとして勤務しており、サラリーマンとプロ雀士の2足のわらじを履く生活を送っている。
過去のチームメンバー
和久津 晶(わくつ あきら)
異名 |
超攻撃型アマゾネス |
生年月日 |
1978年2月17日 |
出身地 |
東京都 |
血液型 |
O型 |
趣味 |
レゲエ、旅行 |
公式SNS |
|
所属プロ団体 |
日本プロ麻雀連盟 |
主なタイトル |
第9・12期プロクイーン |
ギャルのような見た目と、危険牌を切ってでも高目を狙っていく強気な打ち筋から、「超攻撃型アマゾネス」と呼ばれる。その見た目とは裏腹に、和久津には壮絶な過去があった。和久津が幼い頃から難病と闘っていた母が、ちょうどプロになった年に亡くなってしまったのである。
鬱のようになってしまった彼女は、プロクイーンの舞台で優勝できなかったら、麻雀から身を引くと決意。そんな状態で挑んだ大会だったが、気づけば優勝を手にしていた。この勝利にはきっと意味があると思い、常に攻めの気持ちを忘れない現在のようなスタイルになった。Mリーグ2020は振るわない成績で悔しいシーズンとなり、2020シーズンで契約満了となった。
和久津晶の目指す道「お母さんのような存在になりたい」 Mリーガー列伝(27)
魚谷 侑未(うおたに ゆうみ)
異名 |
最速マーメイド |
生年月日 |
1985年11月2日 |
出身地 |
新潟県柏崎市 |
血液型 |
B型 |
趣味 |
テレビゲーム、乗馬 |
公式SNS |
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所属プロ団体 |
日本プロ麻雀連盟 |
主なタイトル |
第6・7期女流桜花 |
鳴きを巧みに操る速攻麻雀が「最速マーメイド」と呼ばれる所以である。幼い頃からの夢だった競馬の騎手になることを諦め、彼女の心の穴を埋めてくれたのが麻雀だった。麻雀教室に通うなど、麻雀の勉強に直向きに励んでいた時のこと。ある日講師から「プロになってみては?」と提案されたのが、プロになったきっかけだったという。
24歳でプロデビューし、翌年には女流桜花で優勝。さらに1年後も同大会で優勝するなど、輝かしい成績を残した。その後も数多くのタイトルを獲得し、Mリーグドラフトでは1位指名。女性での1位指名は二階堂亜樹と魚谷侑未の2人だけある。
魚谷侑未「自分には何もない」挫折したからこそみつけた人生の宝物 Mリーガー列伝(25)
近藤 誠一(こんどう せいいち)
異名 |
麻雀ジェントルマン |
生年月日 |
1963年8月1日 |
出身地 |
兵庫県尼崎市 |
血液型 |
A型 |
趣味 |
温泉 |
公式SNS |
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所属プロ団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
主なタイトル |
第37・40・41・43期最高位 |
かなりの苦労人で知られる近藤。実は24歳の時に受けたプロテストを、一度不合格になっている。その後塾講師として働いていたが、プロ雀士になる夢を諦めきれず、33歳の時に再チャレンジして見事合格。しかし、なかなか思うように勝てず、AリーグとBリーグを行き来するようになってしまった。
実績を作ることができず苦しむ近藤だったが、49歳の時に初タイトル「第37期最高位」を獲得。このタイトル獲得には、敬愛していた飯田正人が亡くなったという裏側がある。理論や期待値ではなく、飯田が常々言っていた「自分の感覚」を信じて、ともに戦っていこうという強い意志があったのだ。そこからは順調に勝利を重ね、麻雀界でも指折りのタイトルホルダーとなった。その実績が認められて、2018年にはセガサミーフェニックスから2位指名を受ける事になる。Mリーグ2019では個人成績3位の結果を残すなど、大黒柱としてチームを引っ張った。
しかし、2022-23シーズンを最後に選手としての契約を終え、2023-24シーズンからはチームの監督となることが発表。シーズン中から原因不明の頭痛等の体調不良に悩む機会が多かったという。今後は監督として、チームに活力を与える役目となる。
Mリーガー列伝(1):近藤誠一(フェニックス)
東城 りお(とうじょう りお)
異名 |
ミスパーフェクト |
生年月日 |
1990年9月18日 |
出身地 |
秋田県潟上市 |
血液型 |
O型 |
趣味 |
ゲーム、マンガ、アニメ |
公式SNS |
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所属プロ団体 |
日本プロ麻雀連盟 |
所属リーグ |
E1リーグ(2021年8月時点) |
主なタイトル |
第15期夕刊フジ杯麻雀女王 |
モデル・タレントを志して地元・秋田県から上京し、雀荘でアルバイトを始めたことがきっかけで「プロ雀士」という職業を知った東城。抜群のルックスで入会してすぐに注目が集まり、麻雀格闘倶楽部の投票選抜では常に上位に食い込んでいる。2021年2月9日開催された第15期夕刊フジ杯麻雀女王決定戦では、個人決勝で見事に優勝して初タイトルを獲得。Mリーグはもちろん、個人での活躍にも更なる注目が集まっている。
東城りおの気骨「弱気になって負けるより、前のめりのまま戦い続けたい」Mリーガー列伝(36)
セガサミーフェニックスの対局模様
【Mリーグ2019 レギュラーシーズン4日目第1戦】2019/10/4
この日の第一試合に参戦したのは近藤だった。東場終了時点ではたろうがトップに立っているものの、ほぼ横ならびの大混戦。迎えた南1局に近藤が6000オールでトップの座を奪う。そのまま近藤がトップを守りきり、チームはさらなる勢いをつけた。
【10/4 Mリーグ 結果速報】フェニックスが近藤のトップで首位キープ、2戦目はドリブンズ・村上がチーム初勝利!
【Mリーグ2020 レギュラーシーズン78日目第2戦】2021/2/19
この日の第1試合、近藤が2位につけてポイントを稼いだ。しかしチームの順位は7位と、このままではセミファイナルに進出することができない。ここでバトンを受け取った魚谷は、安定した立ち回りで滝沢に追いすがり、南3局2本場でついに逆転し、トップの座に着く。オーラスではオリに徹し、魚谷が見事接戦を制した。
【2/19 Mリーグ2020 結果】風林火山・滝沢、フェニックス・魚谷がトップ!フェニックスが6位に順位を上げる!!
セガサミーフェニックスのニュース
茅森と二階堂姉妹が夢の共演!
二階堂瑠美・亜樹が、天才と呼ばれる茅森のチャンネルで共演した。動画はクイズ形式で進行し、3人の麻雀に対する考え方やプライベートな部分まで知ることができる。
魚谷侑未の著書『ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本』の改訂版が発売!
2016年に出版された著書の改訂版が好評発売中。初心者、中級者向けの内容となっており、「麻雀のルールは覚えたけど、どうやったら強くなれるんだろう?」と考えている人には、うってつけの入門書である。
改訂版の追記内容は、セガサミーフェニックスが大躍進を見せた「Mリーグ2019」についてだ。当時の魚谷の心情や、考え方を知ることができる一冊となっている。