2021年5月18日にファイナルシリーズを終えたMリーグ。RMUの多井隆晴(@takaharu_ooi)、日本プロ麻雀連盟の白鳥翔(@s_Shochan0827)、日本プロ麻雀協会の松本吉弘(@yoshihiro_npm)、最高位戦日本プロ麻雀協会の日向藍子(@hinaai0924)のチーム「渋谷ABEMAS(@shibuya_Abemas)」。
昨シーズンは他チームを寄せ付けないほどの勢いでレギュラーシーズン、セミファイナルへと進むも、優勝へはあと一歩届かなかった。
今シーズンはABEMASの選手それぞれが、どんなときでも胸を張って試合に臨める姿勢で、優勝を目指す。
2021年10月4日、Mリーグ2021シーズンの開幕式が行われたその日、全チームに取材が行われた。本記事では渋谷ABEMASのインタビューを掲載する。
感染予防のため、取材中は選手、取材陣ともにマスク必着。写真撮影時のみ、選手はマスクを外している。
渋谷ABEMASインタビュー
松本「3年連続3位という結果で、いつもファイナルのスタジオで優勝チームを目の前で見送るっていう悔しい思いをしているのですが、特に多井さんはそれを間近で見てきて、より悔しい思いをしてるんですね。その多井さんを僕らで優勝させたい、悔しい思いを3年間分晴らすという気持ちで今シーズンに臨みます」
日向「もうすでに緊張しています。新しい選手が4人入ったことについては、その4人のことも吸収しながらレベルアップできればいいなと思います。ABEMASの、同じメンバーで3年間やらせてもらえてる、このチームワークの良さはどのチームにも負けていないと思うので、優勝を目指して頑張ります 」
白鳥「この4人で優勝しないと意味がないなと思っています。昨シーズンは最後、多井さんに5連闘させてしまって負けてしまったことについて、その時は多井さんが行くのが一番いいなと思っていて、何も文句なかったんですけど、今回は自分が出ても大丈夫だと思えるくらいの練習量と精神状態で今日という日を迎えられたと思います。今年こそ優勝を目指し、しっかり戦いたいと思います」
多井「プロ野球でもサッカーでも、通算成績って生涯で残るものじゃないですか。どのチームが一番勝ってるかって、もう数字に現れちゃってるじゃないですか。強い人が必ずしも勝つ競技ではないですけど、我々勝っちゃってるじゃないですか。最強位も獲って、3年連続3位だからって何を変えるかって言われるんですけど、変える必要ありますかね?逆に聞きたいですよね。勝ち続けてるんで」
「ただ本当は、ファイナルの残り12試合を4人で3回ずつ打ってて優勝したいんですよ。 2年連続同一のチーム構成でファイナルに残れなかったチームは選手を変えなきゃいけないというレギュレーションがありますが、僕は変えたくないんですよ。このチームで勝たないと意味がないんです。今年も必ず決勝に残ることをまず考えます」
「新戦力に関してはもうほとんど対策はできているんですけど、きっと彼らもね、大舞台で緊張のあまり間違えちゃったりすると思うんですよね。その辺も含めてすごく上から観察しようかなと思ってます」
──以前インタビューで、多井さんが他の3名には足りないものがあると言っていたが、具体的に足りないところは?
多井「例えば松本も日向も白鳥も、僕が20代、30代だったときよりはしっかりしてるんだけど、麻雀において経験って結構大事なんですよね。その経験も含めて、僕がどうして安定した成績を残せるかっていうのを、常日頃から、彼らにあった戦術をそれぞれに教えてきたいと思っています」
「例えば松本は、攻撃面ではもう申し分ないと思ってるんですけど、やっぱり守備面だったり序盤の構え方については経験が足りないなとか、他のチームの選手それぞれに対する対応については器用さがまだないかなとか、日向、白鳥にもそういったことがあります。僕はあと10年以上麻雀プロをやりたいと思ってるんですけど、10年間で彼らを僕より強くすることも僕の仕事で、藤田晋への恩返しなんです。4人多井隆晴がいるチームがいたら最強なので、いろんなことを教えていきたいですね」
この場にいなかった藤田監督のコメントはこちら。
藤田監督「渋谷ABEMASは、これまでの3年間、連続3位という悔しい結果が続いています。昨シーズンは多井選手が嗚咽に近いような泣き方で悔しがっていたのが印象的でした。誰よりも強い覚悟をもつ絶対的エース多井選手と、それを近くで追いかける白鳥、松本、日向の3選手が、昨シーズンに痛感した悔しさをばねに、今日からのMリーグに向けて準備してきました。これまでの累計スコアが圧倒的トップの渋谷ABEMASは、今シーズンこそ“四度目の正直”で優勝を狙いにいきます」
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