2014年からはじまり世界中の都市で開催されてきたWRCが、ついに日本で開催。「WRC世界麻雀TOKYO2025」が2025年7月1日〜6日に東京にて開催される。
7月2日は国別対抗チーム戦が行われた。
ABEMA麻雀ch
日本プロ麻雀連盟ch
日本プロ麻雀連盟英語ch
上記3つのチャンネルで放送。
国別対抗戦レギュレーション
45チームの各チームから4名が3回戦を対局、合計12戦の結果で上位8チームが準決勝へ進出
準決勝は予選のポイントが半分持ち越しとなり各チーム4名が1回戦を実施、上位4チームが決勝へ。
決勝は準決勝のポイントを半分持ち越し、4名で1戦を行ったのち、決勝2回戦は各チームの代表1名が最終決戦として戦う形となる。
対局会場の様子
予選結果










▼個人戦上位選手詳細はコチラ
【#世界麻雀 個人成績表】
— 世界麻雀TOKYO2025 (@WRC2025Tokyo) July 2, 2025
国別対抗チーム戦
予選3回戦終了時点
⠀
予選全3回戦のトータル1位は
日本フル代表チームBの
仲林圭選手でした!#アース製薬100周年記念 https://t.co/4hHTiJUpIX pic.twitter.com/Gg6JdgLdhC
予選3戦終了時点の個人首位は仲林圭。予選3回戦を終え、日本代表チームからはチームBのみが準決勝に進出となった。アメリカからは3チームが準決勝に進出した。




準決勝の放送卓は、予選個人スコア2位だったポルトガル/スペイン Linxuan He選手が的確なアガリを重ねてトップ獲得。本田朋広も着実に2着を確保した。

▼準決勝各卓結果はこちら
【#世界麻雀 卓別成績表】
— 世界麻雀TOKYO2025 (@WRC2025Tokyo) July 2, 2025
国別対抗チーム戦 準決勝
⠀
準決勝の各卓の結果です!#アース製薬100周年記念 https://t.co/Ip5PTdAvSq pic.twitter.com/wjkReUvoML
決勝戦には日本フル代表チームB、ポルトガル/スペイン、中国B、チャイニーズタイペイの4チームが進出した。


準決勝でも配信卓でトップを取ったポルトガル/スペインのLinxuan He選手がここでも大活躍。よどみない選択で次々とアガリを捉え大きなトップを勝ち取った。





左から
日本フル代表B:仲林圭
ポルトガル/スペイン:Linxuan He選手
チャイニーズタイペイ:Yu Ting Cheng選手
中国B:Haoran xia選手
決勝2回戦が開始。決勝2回戦は1卓のみの対局となる。各チームを代表する選手が出場してきた。
ポルトガル/スペインチームが大きなリード。フル代表チームBが逆転優勝するためには、仲林はLinxuan He選手とトップラス+45200点差が必要な最終戦となった。

東1局、いきなり条件戦の要素が垣間見える。親の仲林とタイペイのYu Ting Cheng選手の2軒立直となった場面、Linxuan He選手は日本の連荘を避けたい場面。仲林に現物でYu Ting Cheng選手に通っていないドラ切りを選択。8000の放銃となるかわりに仲林の親番を落とす選択とした。

中国BチームのHaoran xia選手はトータル準優勝を目指した戦いに舵を切った。南3局1本場にリーチ・一発・ツモ・三色・裏1の3000・6000で一気に浮上、オーラスは2000点でトータル準優勝となる状況までこぎつけた。

南4局、Haoran xia選手が2000点のアガリでトータル中国Bチームが準優勝をもぎ取るアガリを決めた。



左からスペイン:Linxuan He選手、Yeyin Lu選手 ポルトガル:Rodrigo Lopes選手、Sérgio Matos Lima選手
優勝したお気持ちは?
Linxuan He選手「とても興奮しています、まだ信じられない気持ちです。最後の半荘はやや厳しい試合となりましたが無事に優勝できて嬉しいです。」
Yeyin Lu選手「チームメイトに本当に感謝です。」
Rodrigo Lopes選手「僕の人生の中でも最高の日だと思っています。」
Sérgio Matos Lima選手「世界中から集まった選手達と麻雀を打つことができたのがとても嬉しい経験になりました。」
最後の出場選手はどう決めた?
Linxuan He選手「私とSérgio Matos Lima選手が大きくスコアを伸ばしていたので、その2人でのくじ引きとなりました、その結果私が出場することになりました。」
日本で打った麻雀はいかがでしたか?
Linxuan He選手「普段ヨーロッパで麻雀しているのですが、日本の選手達は攻守の判断タイミングがかなり違うと感じました、守備が的確な選手が非常に多い印象です。私はやや攻撃型なスタイルだと思っているので、今日は偶然そのスタイルがハマってくれたのかなと感じています。」
最後に一言メッセージをお願いします
Linxuan He選手「主催者、運営の皆様、ヨーロッパの皆様、チームメイトの皆、すべての関係者の皆様に感謝です!」
Yeyin Lu選手「まだまだこれから麻雀人生は長いと思っています、これからもずっと麻雀を楽しんでいきます。」
Rodrigo Lopes選手「すばらしい初日でしたが、この世界麻雀という素晴らしいイベントはまだ明日以降も個人戦が続いていきます、引き続き好調を維持できるよう明日も頑張っていきます。」
Sérgio Matos Lima選手「今日勝利できたことが、ポルトガルで更に麻雀が盛り上がるきっかけになってくれればうれしいです。また、私もパリにクラブを持っているのでそこも更に盛り上がってくれればなという気持ちです。」


準優勝となった中国Bチーム。「世界一には一歩届きませんでしたが、準優勝を勝ち取りアジア1となれたことが本当に嬉しいです」と選手面々が語った。

3位という結果となりましたが感想をお聞かせください
仲林選手「本当に悔しいです」
寿人選手「残念ですね。最終戦のバトンを厳しい条件で渡してしまったので、もっとなんとかできたかなあという気持ちです。」
瑞原選手「悔しい気持ち半分、頑張ったな、楽しかったなという気持ち半分という感じです。」
本田選手「準決勝から尻すぼみになってしまいました、大事な所で貢献できなくて悔しいです。」
海外プレーヤーの選手はどの部分がレベルが高かったか
瑞原選手「すべてのプレーが洗練されていました、積極的な副露やリーチで果敢に攻めだったり、ドラに囚われずに切り出して着実にアガリを取りに行く姿勢だったり、最新戦術が取り入れられてるなと感じる場面がとても多かったです。」
寿人選手「必要な場面で大きな手をアガってくる選手が多かったです。皆さん手組や状況判断がとても優れていましたね。」
仲林選手「僕が同卓したのはネット麻雀の強者、という感じの選手が多かったです。冷静な進行で本当に放銃が少なくて、ロースコアな決着が多くなっていましたね。」
瑞原選手「そう、本当に皆さん放銃少なかったですね」
寿人選手「確かに。(本田さんに)見習った方がイイんじゃないの?」
本田選手「ホントですよ、たくさん高打点放銃しました…あとは皆さん打つスピードが本当に早くて、迷っている場面が少なかったですね。攻める場面も守る場面早かったので本当にすごいなと思いました。」
仲林選手「所作も洗練されている選手がとても多かったです、決勝最終戦なんかは特に日本の競技麻雀の対局を打っている感覚でしたね。」
今回世界麻雀というこの場に、たくさんの国から選手が集まってきました、麻雀の世界への広がりについてはどう感じますか?
瑞原選手「嬉しいと思うと思に、影響を与える立場にあるんだなと感じて、身が引き締まる気持ちです。」
寿人選手「Mリーグや動画を見てくださっている方がたくさんいて、僕のスタイルを知ってくれている方がたくさん声をかけてくれて嬉しかったです。あとは僕の戦術本を持ってきてくれて、サインをお願いしてくださる方がとても多かったです。とても嬉しい体験でした。」
本田選手「俺も戦術本作るべきなのか…」
日本代表として打つ麻雀はいつもと違いましたか?
仲林選手「準決勝に残れたのが我々フル代表Bチームのみだったので、敗れたメンバーからも優勝しろよと声かけていただいて、準決勝からの3戦は本当に重みのある麻雀に感じました。」
最終戦、仲林選手が出ることになった要因は?
寿人選手「予選3戦終了時点で仲林君が3連勝したので、あとはここまで放送卓になっていなかったので打ってもらおうと思いました。」
Mリーグとは違うチームで戦うこの試合はどうでしたか
寿人選手「このメンバーならこんな感じなんだろうなと想像した通りのチームでした、このチームで戦えて楽しい1日でした。」
瑞原選手「楽しかったです。2回戦で4着だったんですけど、残り3名がトップ取ってくれて、チームメイトが強いことの心強さを改めて感じました。このチームで戦うことができてとても楽しかったです。普段と違うチームで戦うことができてとても新鮮でした。」
本田選手「今日は満足のいく活躍ができなかったので、そのまま今日で解散というのはちょっと寂しいです。活躍して解散したかった・・・」
仲林選手「瑞原さんはPiratesで一緒なんですけど、寿人さん、本田さんはいつも同卓して嫌だな、強いなと思う相手なので今回一緒に戦えてとても心強かったし楽しかったです。」
ファンの皆様にそれぞれコメントをお願いします
仲林選手「絶対優勝を狙おうと送り込んでもらったのですが、最後は2位も守り切れない結果で悔しいです。いいチームに選んでいただいて、とても楽しい麻雀を打つことができました、また次回選んでいただけるように頑張ります」
寿人選手「ご視聴ありがとうございました、残念ながら銅メダルとなりましたが残念会は本田君のおごりということで。明日からも個人戦が続きますのでしっかり休んで明日を迎えたいと思います」
瑞原選手「チーム戦の応援ありがとうございました。私は個人戦には出場せず、チーム戦のみなのですが、明日以降の個人戦も視聴者の皆様にはしっかり楽しんでいただければと思います」
本田選手「良いチームにいれていただきましたが、最後は足を引っ張る形になり悔しいです。世界麻雀はまだまだ続きますので引き続き応援よろしくお願いします!」

藤田監督「3位という結果は本当に悔しいです。相手が強かったなという一言です。なんでこんなに競技麻雀を打ちなれているんだと思う場面がたくさんありました、特に優勝されたポルトガル/スペインチームのLinxuan He選手は本当にうまかったですね。麻雀をオリンピック競技にしたいという気持ちもあってMリーグを発足した面もあり、海外の選手達が本当に質の高いプレーを見せてくれたことはとても明るいニュースと言えると思います。日本代表としては、皆気が引き締まったと思うので、個人戦は何が何でも優勝するという気持ちでいい成績を残してほしいなと日本選手に期待します。頼むよ!」
関連記事
▼日本代表監督、日本代表8チームの構成発表
▼大会アンバサダー発表記事
▼チーム戦メンバー発表記事
▼チーム戦メンバー発表インタビュー記事
▼個人戦代表発表記事
歴代チャンピオン
2014 パリ大会 山井弘(日本プロ麻雀連盟)
2017 ラスベガス大会 ともたけ雅晴(日本プロ麻雀連盟)
2022 ウィーン大会 奈良圭純(日本プロ麻雀連盟)
WRC©2024