日本プロ麻雀協会の『第11回オータムチャンピオンシップ』の決勝が10日に行われ、蔵美里(日本プロ麻雀協会)が初タイトルを獲得した。オータムチャンピオンシップは一発裏ドラ無しのタイトル戦で、日本プロ麻雀協会のビッグタイトルを女性が制したのは初となる。
4回戦を終えて、トップ2回、2着2回の菊地俊介(日本プロ麻雀協会)が92.5ポイントと独走。2位の蔵に71.4ポイントの大差を付けて迎えた5回戦。東3局に蔵が16000点(ツモ・北・ホンイツ・イッツー・ドラ1)をツモり、わずか3400点差まで追い上げる。
さらに次局、菊地が吉田基成(日本プロ麻雀協会)に6400点を放銃し、一気に逆転。
その後菊地が再逆転して迎えたオーラス、3800点差で2着の蔵は終盤にテンパイを取ると、親の菊地がノーテンで、わずか200点かわして優勝となった。
決め手となった倍満について蔵は「打点を作っていかなきゃと思い、アガった時はびっくりしました」と感想を語った。
蔵は今季Aリーグに昇級。トッププロと1年間リーグ戦を戦い、惜しくも降級したものの、力を付けたことを結果で示した。
順位 | 氏名 | TOTAL | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 蔵美里 | 56.5 | 32.0 | ▲12.6 | 5.9 | ▲4.2 | 35.4 |
2 | 菊地俊介 | 56.3 | 10.5 | 13.7 | 30.2 | 38.1 | ▲36.2 |
3 | 中山百合子 | ▲37.6 | ▲13.6 | 28.9 | ▲27.2 | ▲40.2 | 14.5 |
4 | 吉田基成 | ▲75.2 | ▲28.9 | ▲30.0 | ▲8.9 | 6.3 | ▲13.7 |
【オータムチャンピオンシップ概要】
日本プロ麻雀協会の通常の公式戦と異なる一発裏無しルールで行われるタイトル戦。
より競技性の高い麻雀の技術を研鑽する場として第5期より作られた。
【歴代優勝者】
第1回 吉田 光太
第2回 サイコロ 太郎
第3回 吉田 基成
第4回 大浜 岳
第5回 大脇 貴久
第6回 下井 重貴
第7回 仲林 圭
第8回 菊地 俊介
第9回 綱川 隆晃
第10回 鈴木 たろう
第11回 蔵 美里