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ネマタの天鳳日記 第62回

ネマタの天鳳日記 第62回

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 この手牌なら誰しもを残すところだと思いますが、面子候補オーバーの場合は面子を作るだけの悪形面子候補より、役割のある浮き牌残しということでトイツ落とし。

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 にくっついても1翻アップ止まりなら、ドラドラで十分とみてを切るところですが、三色やドラ引きで跳満、倍満になるケースもそれなりにあるとみて残し。

 ただ引きの変化を残すよりは、打としてをポンして打とする変化を残した方がよかったと思います。でチーします。ドラが数多くありメンゼンで進めるメリットが小さい場合は、「シャンテン変わらずの仕掛け」が有効なことが増えるので意識しておきます。

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 ダマでも高め跳満安め満貫。中盤過ぎなのでダマにすることも多いですが、今回は東家の2フーロに対して、脇の2人は通っている牌を手出しで切っていることから降り気味に打っていることが多そうです。

 それなら待ちはダマにしてもアガリ率は大差ないとみてリーチ。が4枚見えなのでは比較的山に生きているというのもあります。

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 にくっついてもリャンメンはできませんが、役牌は重なれば鳴きもきくので実質良形面子候補相当ということでここではを切ります。

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 しかしこうなれば一度を切っていますが残し。ツモでリャンメンが揃って平和がつくうえに、ツモでものリャンカンができます。

 細かい話ですが、一度切った牌でも残した方がよいケースは案外あります。ノータイムでツモ切る前に一度確認したいところです。

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 面子候補オーバー。今回は既にリャンメンが揃っているので切りでもよさそうですが…

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 こんな678、789三色両天秤変化もあるので打としてみました。リャンメンとはいえ1枚切れ)だと待ちとしてやや弱いので可能なら他でリャンメンを作りたいというのもあります。

 優劣を比較するのが難しいので何切る問題ではあまり取り上げられることはありませんが、選択肢の一つとして押さえていただければ幸いです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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