Mリーグの解説でもおなじみとなった、さわやかなイケメン雀士といえば、河野直也である。分かりやすさが魅力で、解説の出番も増え続ける一方だ。そんな河野が現在軸足を置いているのは麻雀の講師業だという。講師、解説、プロ雀士。河野にとって、この三つは「麻雀プロとして、麻雀の楽しさを伝える」という点において共通している。本記事では、河野のマルチな活躍ぶり、魅力に迫る。
目次
河野直也の基本情報・プロフィールデータ
名前 | 河野直也(こうのなおや) |
異名 | 麻雀グラップラー |
生年月日 | 1987年9月6日 |
職業 | プロ雀士、解説、麻雀講師 |
出身地 | 東京都 |
血液型 | B型 |
趣味・特技 | 卓球 |
本人公式SNS | |
所属団体 | 最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ入会年 | 2009年 |
河野は東京・八王子の麻雀店で13年間働いていたが、その麻雀店は食事が自慢で、食事だけを楽しむために訪れる人もいるほど。その中でも、河野が作るチャーハンは絶品との評判で、チャーハンを注文する時は「河野シェフ」に指名が入ることも多かったという。確かに、鍋を小気味よく振る姿は素人のレベルではなく、特技に記載してもいいほどである。
経歴
2009年:最高位戦日本プロ麻雀協会第34期後期生としてデビュー
麻雀との出会い・きっかけ
小さいころに父親から麻雀を教わって、ハマった時期があったという河野。高校卒業は、その経験を生かして麻雀店でアルバイトをしながら生活することに。そこから麻雀を志すようになったのは、坂井秀隆の影響だ。身近だった先輩が最高位戦に入ったことから、後を追うように河野も最高位戦へ。しかし河野は、入会後初のリーグ戦で降級という厳しい洗礼を浴びる。最下リーグからの降級はプロテスト再試験となるが、ここで我に返った河野は猛勉強に励んで再び合格。その経験から、麻雀に対する努力を怠ることなく進化を続けていくのである。
河野直也の打ち方や雀風
「メンゼン派というと聞こえはいいが、ただ引き出しが少ないだけかもしれない」と謙遜するが、河野はかなりのメンゼン派だ。最近では更に攻撃寄りの麻雀へのシフトチェンジを模索しているという。麻雀対局がどんどん華やかになる現場に立ち会い、その熱気を肌で感じている河野。配信対局ではツモ牌をカメラに向けるなど、画面の向こう側を常に意識している河野だからこそ、まずは攻めないことには始まらないという意味を込めたシフトチェンジなのかもしれない。
河野直也の対局時の様子
第45期最高位戦A2リーグ第9節 2020/10.10
東3局、配牌でカンチャン2組の1シャンテンだった河野。次巡ですぐに一方を埋めて待ちのヤミテンとしたが、を引いたところでカンのリーチ。両面にはこだわらず、待ちが端の方にズレた瞬間にリーチする好判断で、結局ツモって2000・4000とした。南2局4本場ではが暗刻で・が対子。誰が打っても仕掛けるような手だが、警戒されるのを承知の上でホンイツ狙いに。従来よりも積極的な姿勢でアガリをものにした。
第46期最高位戦A2リーグ 第6節 2021/7.17
最終戦の東1局親番、配牌にドラとが対子という河野の第1打は3筒。続けてダブを切った段階で、高打点と見た他家はすでに引き気味。手を進めて、満貫確定の変則3面待ちでリーチした河野は、なんと一発ツモで6000オール。その後逆転を許すが、最後になんとかトップを取ろうと追い上げる河野。2着確保の打ち方をよしとせず、跳満出あがり条件のオーラスでも、条件達成を可能にしてリーチ。実らなかったとはいえ、終始前に出る姿勢が印象的だった。
The萩原リーグ 第3節C卓 2015/2.4
鈴木達也と河野の激突が語り草になるほど、エネルギッシュな対戦となった。達也がリードして迎えたオーラス、親の河野は1シャンテンとしたところで4枚持ちのを暗槓。嶺上牌でテンパイとして即リーチ。降りてもツモられるとみた達也は果敢に攻め、河野の待ちの片方をカン。すると、河野も達也が欲しかったをカン。ドラが4枚表示されても達也は降りずに、結局両者テンパイで流局。打牌のテンポもよく、麻雀のスリルが存分に伝わる一局だった。
萩原聖人プロデュースの新番組「The萩原リーグ」1月7日より放送開始!!
SNSでの評価・評判
選手、解説として幅広く活躍する河野プロに関しては幅広い層からのツイートが上がっている。それらの中から少しだけ紹介しよう。
シンデレラリーグ、綱川さんと多井さんの解説がめちゃくちゃうるさくて面白い
— ぽー(幼児) (@LemonGellY1989) July 25, 2021
そしてその2人のわちゃわちゃをぶった斬って実況する河野直也さんは強い(強い)
河野が登場する番組はいろいろあるなか、このやりとりが楽しいと感じているファンは少なくない。
ブルーさん、大丈夫かいな。
— sacky@麻雀応援垢 (@sackynorth) July 21, 2021
気配りが出来すぎて、知らない間に自分の身を削っちゃうのかなぁ。
ともかくお大事に。
昭和62年組の星、応援してるぞ?️#河野直也
体調不良で倒れたことを明かした河野のもとには、ファンやプロ仲間などから、心配するメッセージが多数寄せられた。
字あまりで
— トーマス (@thomas2_2thomas) May 16, 2021
最後の川柳
締め括る
お後がよろしいようで#河野直也#FACES https://t.co/mIlPm2Tvji
河野が、得意の?川柳で配信を締めくくるのも、ファンにとってはすっかりおなじみのようだ。
河野直也のニュース・こぼれ話
さらにわかりやすい解説に人気
タレントで歌手の田口淳之介さんが、一流プロと対局する番組の解説も担当した河野。麻雀に詳しくない層が見ていることを強く意識して、普段の解説よりもわかりやすい丁寧な説明に努め、田口さんのナイスプレーをうまく取り上げていた。この姿勢が通じたのか、SNS上では田口さんはもちろん、河野に対しても黄色い声援が上がることもあった。
【7/11(日)14:00】田口淳之介 炎の七番勝負~第三戦~
妻である華村実代子が最高位戦へ
河野プロの妻で元日本プロ麻雀協会所属の華村実代子が2021年7月、最高位戦日本プロ麻雀協会に入会したことが発表された。ただし、リーグ戦に出場するというわけではなく、裏方として運営業務に携わっていくようだ。麻雀の楽しさを伝えるためにプロになった河野としては、華村の現場復帰は公私ともに心強いことに違いない。
この度最高位戦へ入会いたしました。
— 華村実代子 (@miyoco_hanamura) July 26, 2021
今のところ各種公式戦に出場する予定はありませんが、皆様に麻雀の魅力をたくさんお届けできるよう、運営業務に携わっていきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。 https://t.co/PZtx0OqZq8
「ひなたんの麻雀するしない」の一員としてYoutube活動も
2017年から日向藍子がMCを務めるYouTube麻雀ウォッチチャンネル『ひなたんの麻雀するしない?』でブルー担当として活躍している。当初は単発のオファーだったが、自分の進んでいきたい方向も考えた上でメンバーとして加入する旨を日向に直訴。以降ツナギメンバーとして山田独歩、中里春奈と共に活躍している。