「麻雀が強い俳優といえば?」この問いに対して、麻雀ファンであれば直ぐに萩原聖人の顔が浮かぶだろう。16歳から30年以上の役者人生を歩み、数々のドラマや映画に出演。日本アカデミー賞優秀助演男優賞を2度も受賞している。一方で2018年、TEAM RAIDEN / 雷電からはドラフト1位指名され、プロ雀士として活躍。Mリーグでも数々の名シーンを残している。そんな萩原は麻雀と如何にして出会ったのか──。「魅せる」麻雀には、とある人物からの一言がきっかけだった。本記事では萩原聖人の人物像に迫ろう。
目次
萩原聖人の基本情報・プロフィールデータ
名前 | 萩原 聖人(はぎわら まさと) |
生年月日 | 1971年8月21日 |
職業 | 俳優、声優、ナレーター、プロ雀士 |
出身地 | 神奈川県 |
血液型 | B型 |
趣味・特技 | 映画鑑賞、野球、ダーツ、パチンコ |
本人公式SNS | |
所属団体 | 日本プロ麻雀連盟 |
所属チーム | TEAM RAIDEN / 雷電 |
プロ入会年 | 2018年 |
主なタイトル | 第6回麻雀最強戦各界雀豪大会優勝 New Wave Cup優勝 第5回モンド21杯優勝 |
俳優業として数々の映画やドラマに出演している萩原。最近では、WOWWOW開局30周年記念の連続ドラマW「トッカイ~不良債権特別回収部~」に出演している。不良債権取り立てを行う「トッカイ」の苦悶の様子を描いたドラマだ。劇中では萩原は銀行から出向してきた塚野智彦を演じている。俳優としての萩原聖人の活躍にも注目だ。
経歴
1995年:第6戒麻雀最強戦各界雀豪大会優勝
1999年:New Wave Cup優勝
2004年:第5回モンド21杯優勝
2015年:麻雀大王位決定戦
2018年:プロデビュー、TEAM RAIDEN / 雷電
麻雀との出会い・きっかけ
萩原が麻雀と出会ったのは中学2年生の時、友人に誘われたのがきっかけだ。16歳の頃にはドラマ「あぶない刑事」がスタート。芸能界での第一歩を踏み出した。その後「はいすくーる落書き2」への出演をきっかけに、ドラマや映画、バラエティなど数々の番組に出演するようになる。俳優として忙しい中、麻雀は続けていたという。「麻雀が強い俳優」として明るみにでたきっかけは「THEわれめDEポン」の出演だった。小島武夫や、安藤満などのレジェンドたちの目に止まり、麻雀ファンからも認められるようになっていく。長年、プロ団体からの声もかかっていたが、Mリーグへの想いを胸に2018年にはプロ入りを決意。プロ雀士としての萩原聖人の麻雀人生がスタートしたのであった。
萩原聖人の打ち方や雀風
萩原聖人は攻撃型で、高い手を作りに行く傾向が強い。実際に「THEわれめDEポン」やMリーグでも高い手を押し通して勝利するシーンもある。
萩原は自身でも語る通り、「魅せる麻雀」を心掛けている。一言に「魅せる」とは言っても派手な役ばかりを狙うのではなく、低い得点だとしても「アガる道筋」を魅せることもある。嵌張待ち1,000点の手でも、相手のリーチの無筋をどんどん切ってツモでアガるという魅せ方もする。これは萩原が麻雀番組に出演する際、所属事務所の社長が「俳優としてなら出ろ。だから打つ時も演じてくれ。格好良くいてくれ。あとは道を行け」と声をかけてくれた言葉がきっかけだと語ってくれた。
萩原聖人の対局時の様子
Mリーグ2020/12/24
東1局から萩原の回避能力の高さが光った対局である。自身の聴牌に近い場面で相手のダマテンの待ち牌であった不要牌を止めたことで放銃を回避。続く東2局でも掴んだ相手アガリ牌をきっちり止めていく。この2局を耐えきった後の東3局に跳満でアガって魅せると、東場をトップで終え南場に入る。
南1局アガりはできなかったものの、相手のリーチに無筋から切っていく萩原の攻撃姿勢は崩れない。その後、南2局でまたしても強烈な跳満をアガる。そして嵌張待ちのリーチを仕掛けこれを見事ツモ。大きくリードを広げ、これをオーラスまで守り見事勝利を掴みとった。
Mリーグ2020/1/15
東1局から萩原が門前で混一色手をアガり、6000オールの好スタートを切る。さらに東2局も12300のアガりで大きくリード。しかし日向(ABEMAS)がその後追い上げ、萩原に迫ってきた。南1局で日向がアガりトップに躍り出る展開となる。序盤のリードがあったものの、苦しい展開が続き、迎えた南3局に変化が訪れた。
苦しい配牌から手をまとめリーチ。なんとこれを一発でツモ。ふたたびトップに返り咲く。そしてオーラスも見事にアガり勝利。個人成績最下位と苦しい展開で迎えていた試合だけに、この試合の勝利はチーム、個人両方で大きな勝利となった。
Mリーグ2020/2/15
この試合では対局した見ている我々を痺れさせる試合展開となった。萩原は序盤、相手の当たり牌を次々に引き入れてしまう苦しい展開の接戦となる。場が動いたのは東4局。村上淳(ドリブンズ)が高めのアガりで大きくトップに。東場終了時点で萩原は2着に位置していた。南1局、萩原が亜樹(風林火山)の海底から高めのアガりでトップに。
つづく南2局、村上は清一色、萩原はなんとここで四暗刻聴牌。ふたりの一騎打ちとなる。残り巡目も少ないなか、親の亜樹も両者をかわしつづけ、両者ツモれずの緊張感が高まる展開に。どちらが制するのかと期待が高まるも、ここは流局。その後、萩原は村上から直撃のアガりをもぎ取り、リードを大きく広げ逃げ切りで勝利。この勝利でチーム雷電が3位に浮上。萩原の勝利がチームに大きく貢献した。
萩原聖人のSNSでの評価・評判
萩原はSNSでどのような評価を受けているのか、ファンからの声を紹介しよう。
俳優として活躍する萩原。役者としての演技を高く評価しているファンも多数存在している。
『cure』の萩原聖人と『きみの鳥はうたえる』の萩原聖人を見比べると「この人、すげえな」ってなる。顔立ち自体は全く同じだけど存在感、喋り方等がマジで違うし「似てるだけで別人だよね?」と冗談抜きで思ってしまった。
— ガラショ (@gallonshot) June 15, 2021
萩原と言えば「THEわれめDEポン」。魅せる麻雀はテレビ麻雀では多くの視聴者を釘付けにし、開催の度に萩原の優勝を期待するファンが多い。
本日24時〜生放送!
— THEわれめDEポン【公式】 (@wareponofficial) October 26, 2018
雀士:堺正章/木村大作/萩原聖人/新井浩文
MC:ガダルカナル・タカ
アシスタント:橘ゆりか
解説:土田浩翔、日向藍子、馬場裕一
実況:野島卓、藤井弘輝(フジテレビアナウンサー)https://t.co/AB9F3BK0Eg#われポン pic.twitter.com/CXpuZFFXDW
俳優でも雀士としてもまっすぐブレない萩原の姿勢に惹かれるファンが多かった。
https://t.co/EM4cqQhkJk
— なりちゃん@SKE×Liella! (@naru_rsg) September 26, 2020
ほんと全須田ファンはこれ読んで!
アイドル・女優・雀士(役)としての須田のポテンシャルをここまでストレートに評価してくれて、恩返しとまで言ってくれてるのがもう嬉しくて感謝しかない!
萩原さんありがとう!#須田亜香里 @dasuwaikaa #萩原聖人 #打姫オバカミーコ
Mリーグで麻雀のイメージがより定着しつつある萩原だが、俳優としても多くの支持を集めている。過去に出演したドラマ、MV、声優といずれも好評の意見がTwitter上では多く見られる。
萩原聖人のニュース
劇場版「打姫オバカミーコ」公開!麻雀が不調に!?
萩原が出演する劇場版「打姫オバカミーコ」が2021年2月に公開された。この映画は片山まさゆきの麻雀漫画を元に描かれた物語で、萩原はこの映画で初めてプロ雀士としての役を務めた。この映画の公開あいさつで萩原は「この映画に出てから麻雀の調子が悪くなった」とコメント。果たして今後、Mリーグでの成績の推移は...。
チーム雷電、2021シーズンは巻き返すことを決意
2年間ファイナルシリーズを目指して戦ってきたチーム雷電だったが、2年連続でファイナルシーズンへの進出を逃し、苦悩の時期となった。また、萩原の2020シーズンの成績は30人中最下位。表彰式での取材の際、萩原は「3年間の借りを全部返すつもりで、来年チャンスがあれば臨みたい」と答えた。悔しさをバネにどのような麻雀で我々を魅せてくれるのか──。今後の萩原の試合の様子にも注目だ。