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もっと勝つための現代麻雀技術論 第19回 「複雑な面子候補の扱い方②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第19回 「複雑な面子候補の扱い方②」

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 ドラ 

 面子候補固定同士の選択でも、どちらにもそれぞれ残すメリットがあってどちらを切ればよいか迷う場合があります。上の牌姿も、567三色と白のポンテンを狙って打とするか、ドラドラで打点十分だから三色より3メンチャンの受けを優先して打とするかで意見が分かれるところです。

 第12回で、面子候補Aと面子候補B、どちらを切るか迷った場合、「どちらを切っても残る面子候補Cが面子になった時に、どちらがよい手になるか」で判断すると申しましたが、面子候補固定同士を比較する場合も、「どちらを切っても残る共通の受け入れを引いた場合に、どちらがよい手になるか」で判断するとよいです。

 打と打の共通の受け入れは。このうちツモはどちらも同じ。ツモは三色がつく打有利。ツモは打なら三色確定リャンメンか3メンチャンかを選べる以上、少なくとも打が不利になることはない。よって打有利と判断します。

 

 この牌姿は「福地本」で取り上げられたことで有名ですが、それ以前の戦術書でも同様の牌姿が取り上げられており、そちらでも三色を見切って3メンチャンを固定する選択が推奨されていました。古い戦術書では打が支持されていて、手役を残す打を支持したのはむしろ新しい世代の打ち手が多かったという事実を意外に思う人もいるかもしれません。

  「打点十分だから手役不要」「ドラの役牌は仕掛けが期待できない」というセオリーの影響もありそうですが、打派は「ドラドラだから三色を逃すのは痛くない。白が出てテンパイを逃しても鳴いて手広い1シャンテンになるから痛くない。しかしツモで3メンチャンテンパイを逃すのは痛い。」というように、「面子ができるツモを逃した時にどちらが痛いか」と、裏目にとらわれすぎる考え方をしてしまったのではないでしょうか。何度も繰り返しますが、裏目ではなく、テンパイした時に「よい手」にすることを考えるのが手作りの基本です。

 
 この牌姿が話題になった時は少数派でしたが、打も考えられます。打と打は、共通の受け入れ()は互角。よって今度は裏目同士を比較することになります。

 受け入れ枚数は打の方が4枚広いですが、打ツモよりは打ツモの方がリャンメンになるのでよりよい手、打ツモと打ツモとの比較なら微妙ですがやや打ツモの方がよい手でしょうか(良形リーチと愚形ダマならアガリ率は大差なく、愚形ダマ側は満貫確定でツモの手変わりもあるので)。

 メンゼン前提で比較するとかなり微妙なところ、それなら、白のポンテンもある分で打寄り、の仕掛けが期待できないという読みに自信がある場合に限り打と私は判断します。もしがドラでないなら、のポンテンを取るメリットが小さい(打としても巡目が十分あるならスルー有力)ので打寄りと判断します。

 最近では鳴きの重要性も意識されることが多くなりましたが、鳴いてテンパイよりは、メンゼンでテンパイする方がリーチでより高打点が狙えるので「よい手」。鳴きが利いてテンパイしやすくなることより、テンパイした時に「よい手」になるように。どうせ鳴けないと過小評価することも、鳴けることそのものを過大評価することも避けるように気を付けたいですね。

 
  次回から講座8の補足に入りますが、その前に麻雀クイズを出題したいと思います(今後もネタが続くうちは、10回ごとにクイズを出題する予定です。)。

 問 子でダマ出アガリ3900のテンパイに取ることもできるが、1手でX点以上確定テンパイになるような手変わりを待つこともできる。Xが最大となるような14枚の牌姿の例を挙げて下さい。点数計算は天鳳ルール準拠とします。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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