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もっと勝つための現代麻雀技術論 第68回 「2シャンテン 浮き牌と面子候補の比較②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第68回 「2シャンテン 浮き牌と面子候補の比較②」

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ペンチャンと3~7の浮き牌の比較

 1シャンテンの場合は第23回で取り上げました。単純な3~7の浮き牌とどちらを残すかであればペンチャン残しに分がありますが、他に3~7の浮き牌以上に強い浮き牌があれば、ペンチャンテンパイを逃した場合も強いくっつき1シャンテンになるので先にペンチャン落としというものでした。

 2シャンテンの場合も基本的に同じように考えます。2シャンテンとなると、3~7より強い浮き牌が他にあることが多いので、巡目に余裕があれば先にペンチャンを落とすことが多くなります。

 

 ドラ

 上の手牌は面子候補十分、雀頭有りの2シャンテンと分類できますが、浮き牌のドラはペンチャンより優先して残したい牌。

 打として面子候補が面子になって1シャンテンになった場合も、第23回で取り上げたようにペンチャンを外していくところ。それなら現時点でペンチャンを外す方が、を残すことで良形テンパイになる可能性が上がる分、「よい手」を目指しやすいです。

 浮き牌であってもそれが悪形面子候補より優先して残すほど強い浮き牌であれば、その浮き牌は実質的な面子候補と考えると判断しやすいです。

 ドラを面子候補として数えると、上の手牌は実質的には面子候補オーバー。第58回で取り上げたように、面子候補オーバーで、ペンチャン以外にも悪形面子候補があるならペンチャンより3~7の浮き牌残しというわけです。

 「悪形面子候補より優先して残す浮き牌は面子候補として数える」。この考え方は是非とも押さえておいて下さい。

 

 ドラ

 現麻本でも取り上げた牌姿。面子候補十分の2シャンテンですが、ダブドラのは明確に悪形面子候補より優先して残す浮き牌なので実質的に面子候補オーバー。

 第59回で申しましたように、面子候補オーバーなら手役絡みの浮き牌を、手役に絡まない悪形面子候補より優先して残します。確かにこのを残してホンイツになる可能性は低いですが、先にを引かない限りはロスになりませんし、先にを引いてもそのままではが出ていく1シャンテン。

 それなら、「8pを引かなかった時に有利になりやすい」残しがいいのではないでしょうか。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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