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もっと勝つための現代麻雀技術論 第126回 「雀頭を面子にする鳴き②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第126回 「雀頭を面子にする鳴き②」

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 引き続き雀頭を面子にする鳴きを考えます。今回は1シャンテンの場合です。

 

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 ツモかチーでテンパイする形ですが、をポンして打とすることででもテンパイするようになります。基本的にヘッドレス1シャンテン>2面子1シャンテンであることがよく分かる手牌です。

 

 

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 今度は鳴くと受け入れは増えますが、ツモかチーが単騎テンパイになります。

 第37回で取り上げましたが、この形はメンゼンの場合は、ヘッドレス1シャンテンと2面子1シャンテンの優劣は微妙です。今回はチーした場合も2面子なら良形、ヘッドレスなら悪形待ちになるので2面子1シャンテンの方が有利ですね。

 よってはスルーします。もしドラなら鳴きます。多少あがりづらくなっても3翻が4翻になる方がいいですからね、逆にでも、ドラならスルーします。4翻良形テンパイという、より「よい手」になる受け入れが減ることになりますからね。

 

  

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 悪形残りならを鳴いて単純に受け入れを増やす方があがりやすいです。しかし3つも鳴いて1シャンテンでは守備面が厳しいですね。がドラなら問題なく鳴きますが、他がドラなら基本スルーするところ。鳴かなくてもどのみち安牌が無いなら鳴く手もありますが、その場合は一つ前のの時点でスルーすべきだったとみます。

 

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 今度はメンゼン1シャンテン。鳴いてヘッドレス1シャンテンに受けた場合だけをチーしてテンパイに取ることができるので、アガリ率だけなら鳴いた方が上です。しかし鳴いた場合はリーチがかけられない分打点は下がります(鳴いて子の30符1翻は1000点、40符1翻リーチのみの平均打点は約2500点)。リーチ棒出費の1000点があるとはいえ、鳴いてもそれほどあがりやすくはならないので基本はスルーします。

 これがドラであれば鳴いた方が高打点になりますし、(鳴いて子の30符4翻は7700点、40符3翻リーチドラ2の平均打点は約7100点)ドラを鳴くと警戒されるとはいえ鳴いた場合だけをチーしてテンパイに取ることができるので鳴きます。

 

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 暗刻や雀頭を作りやすい面子候補がある場合、または面子候補が悪形残りの場合は鳴いた方が明確にあがりやすいですね。メンゼンリーチの方が打点が高くなるとはいえ、の1翻がつかないならそこまで打点差がつかないので、特に打点が必要な局面でないなら白を鳴きます。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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