今回から2、面子候補を強化する鳴き(食い伸ばし)について取り上げます。
カンテンパイですが、をチーして打とすることで待ちのリャンメンテンパイなります。また、雀頭を面子にするポン打で待ちになります。このように、面子の近くに面子候補がある場合は「食い伸ばし」をすることができますし、面子候補部分に3456のような4連形、3345のような亜リャンメン形がある場合は雀頭をポンして待ちを増やすこともできます。
面子が暗刻の場合も、またはポンで待ちのリャンメンテンパイになります。ポンは少し気づきにくいかもしれませんね。
食い伸ばしというよりは、別の面子を崩す鳴きですが、これもチー打でリャンメンテンパイになります。がならトイトイテンパイなので基本スルーしますが、オーラスあがればトップのように打点不要な局面で見落とさないようにしたいですね。
テンパイですが、をでチーして打とすると待ち、をポンすると待ちの3メンチャンになります。リャンメンから更に待ちが広くなるケースは見落としやすいかもしれません。シャンテン変わらずの鳴きで3メンチャンができるケースとしては、他に次のような例があります。
自分でを切っていて、1枚切れ
のくっつき1シャンテンから打として、次巡ツモ打でテンパイ、をでチーすると待ちのリャンメンになります。しかし、を切っているにもかかわらずをでチーしているのは不自然に見えます。
他のケースがないわけではないですが、からのチーは見抜かれやすいです。もちろん他家が読んでくるとは限りませんが、1枚切れなので受け入れが2枚増えるだけ、ツモ番を1回飛ばすうえに、スルーしてもきの手変わりは残ることを考慮すると、鳴いた方がより「よい手」になっていると言えるかどうか微妙なのでスルーが無難とみます。
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