「もっと食うための現代麻雀技術論」第1回では、熊本地震からまだあまり月日が経たない中、食を通じて地元やお客を元気にしたいという思いから大食いチャレンジメニューが始まった、「三南」の豚キムチ丼メガ盛りに挑みました。その一方で、熊本県を代表するデカ盛りのお店が、震災の影響で営業を停止されていました。現在もまだ営業再開の目処が経っていないようですが、いつかまた復活して欲しいという願いを込めて、勝手ながらお店を紹介させていただくことをご了承願います。
数年前、「一人忘年会」と称してやってきたのが、今回御紹介する熊本市の「居酒屋くいしんぼう」。400円のドリンクを頼むと540円の「つきだし(お通し)」が出てくるのですが…この「つきだし」がええ…まあとんでもないことになっているのであります。
ドリンクを頼んだ後に出てくるつきだし。玉ねぎサラダ、蓮根きんぴら、キムチ、鶏肉とネギの煮物。何かつきだしにしては多いような…と思う間もなく、「つきだしです」と言って店主が次々と料理を並べ立ていきます。そうです。ここは、店主の気がすむまで、「つきだし」が延々と出てくるのであります。400円くらいで小鉢に一品というのがよくある「つきだし」で、正直要らないと感じている方も多いと思われる方も多いですが、ここは店主が、「これで終わりです」と言うまで出てきた料理全部で540円というぶっ飛び価格。最初の4品に加え、大根と昆布を炊いたものと、ちくわと厚揚げが出てきました。利益度外視で、とにかくお客を楽しませたいという店主の遊び心からこのようなサービスを始めたそうです。
ただ品数は多いとはいえ、一品ごとの量はまさに「つきだし」なので特に問題ない…と思うなかれ、ここで出てくるのがうどん…しかもほぼ1人前。私の頭の中の「つきだし」の概念がガラガラと音を立てて崩れ去りそうですが、店主曰く、「つきだしとは本来、前日の残りものをアレンジして提供する料理」だそうです。つまりうどんだろうが何だろうがつきだしはつきだしと。なるほど、よく分かりません(笑) 更に追加で揚げ物4品(コロッケ、串カツ、エビフライ、アジフライ)とサラダと果物というガッツリメニュー。どう見てもつきだしではなくメインのおかず。然し店主はあくまで、「つきだし」と言って料理を出してきます。更に唐揚げとミートボールが追加。何かどんどんお腹にたまるメニューになっていますが、まあまだ大丈夫でしょう。テーブルに載りきらなくなってきたので、とりあえず最初の方に出てきた料理を片付けます。
そろそろ満腹と思ってきたところに追加で豆腐ステーキ、ちょっとヤバいかもと思ったところで、いよいよ店主から「最後です」の声。よかった…と思ったら出てきたのは大判サイズのお好み焼き。この時は心まで折れそうでした(笑)
結局この時はギブアップ。食べきれなかったものについては1個10円のパックに詰めてお持ち帰り可能です。それほどの量とは思わなかったのでお腹をあまり空かせてこなかったところに強烈な一撃。自分の甘さを痛感させられました。
…実はこちらのお店は単品メニューも凄まじいボリューム。画像の焼めしは米3合卵30個で何と540円。しかしほとんどの人がつきだしを完食することすらかなわないので、持ち帰り前提でたまに頼まれる程度。しかし私としては、いつか万全の大勢で持ち帰り無しで焼きめしまで食べ切りたいとこの時思ったのでありました。
それから2年後。胃袋のキャパも少しばかり増えたこともありいよいよチャレンジ。つき出しを食べきってからやきめしを注文すると、満腹中枢が刺激された状態から時間を置いて味が変わらないやきめしを延々と食べることになるので苦戦は必至。そんなわけで今回はやきめしまで一通り用意していただいて、つき出しをおかずにやきめしを食べ進める作戦でいくことにしました。しかもこれなら料理が全部並んだインパクトのある画像を撮れるので一石二鳥です(笑)
ドリンクはオレンジジュースを注文。ここからつき出しラッシュの始まりです。
1皿目 モツ煮
2皿目 ゆで卵
3皿目 おでん
4皿目 ふかし芋
5皿目 鶏手羽元
6皿目 魚の蒲焼き
7皿目 胡瓜浅漬け
8皿目 枝豆
9皿目 オニオンスライス
10皿目 うどん
11皿目 梅干し焼酎漬け
12皿目 鯵フライ、千切りキャベツ、トマト、みかん
13皿目 お好み焼き
14皿目 鶏唐揚げ
ここでつき出し終了。前回より皿数は増えてますが、お腹にたまる揚げ物の量が減っています。これからやきめしを頼むのでこの傾向はむしろ有難いですね(笑)
15皿目 やきめし
皿がデカイ(笑) 高さはないので量はそこまでではないですがインパクト抜群。つき出しが終わった時点では、これなら意外に楽勝かもと思ってましたが全くそんなことはなさそうです(笑)
テーブルが料理で完全に埋め尽くされました。実に絶景。この画像を収められただけでも大満足ですが、これから胃袋に収めなくてはなりません(笑) いただきます。
まずはとりあえず野菜からということで千切りキャベツ。千切りキャベツを食べた後は、前回つき出しの最後に出てきて心を折られたお好み焼きに手をつけます。最後に残したくないものを最初に食べてしまうのは大事ですね(笑) お好み焼きとうどんの炭水化物をあらかた食べてからやきめしに取りかかります。
卵たっぷりで素朴な味付けのやきめし。卵好きの私には嬉しい一品。取り分け用のお椀にどんどん注いでいきますが、お椀で3杯くらい食べたところで当然スピードダウン。まだ半分は残ってそうですが、ここで残りのつき出しを適宜活用しながらゆっくり食べ進めていきます。つき出しを食べきってからやきめしを注文していたらおそらくここでギブアップでしたね。改めて味が変えられることの有り難さを思い知りました(笑)
ついにお皿が全て空になりました。お店の店主からも、「これで2日は何も食べなくていいね」と労いの言葉をいただきました(笑)これだけ飲み食いしてお会計はたったの1512円。何もかも半端無いお店でした。もし再開された時は団体で訪問して、単品メニューを色々と食べ尽くしたいですね。ご馳走様でした。
【店舗情報】
くいしんぼう
熊本県熊本市東区小峯2丁目6-41
営業時間:
午後6時~深夜2時
定休日:不定休
▼食べログ
https://tabelog.com/kumamoto/A4301/A430101/43001415/
赤で塗りつぶしている箇所は既に旅した都道府県になります。
今回は熊本を攻略しました。あと33都道府県を巡ります。
【熊本県の雀荘情報】
麻雀バンク
麻雀 RIO(リオ) 熊本店
リーチ麻雀 さかえ 熊本店