講義14
講義12で降り、講義13で回し打ちについて取り上げましたが、リーチばかりに気を取られてベタオリしていると別の他家への警戒が薄れがちになります。「明らかなテンパイ者がいるのに、何故その牌が切られたのか」に意識を向けるようにすると、別の他家のテンパイにも気付きやすくなります。
完全に降りるつもりなら、途中までは別の他家がテンパイした場合も降りやすいように共通安牌を残しつつ、危険牌を押している他家がいればそこから共通安牌を切るように打てばいいですが、回し打ちも考慮するとなると、アガリの可能性を追求するか、別の他家も警戒して手を崩すかで迷う事が増えます。テンパイが入っていない段階で手を崩すのは損ですが、今のうちと思って切った牌で放銃するのも避けたいところです。
これについては、元々テンパイ料狙い程度で、テンパイしてもその後危険牌をツモれば降りることが多いような手牌の場合は、まだノーテンかもと思っても共通安牌を切ることを推奨します。切り損ねてテンパイを逃すリスクより、放銃リスクの方が大きいからです。
テンパイすれば十分勝負になる手であれば、テンパイを逃すリスクも大きいですが、放銃リスクも大きい(リーチに押してくる時点で高打点の可能性が高い)ことは変わらないため、押している他家がどの程度テンパイしているのか、テンパイしているとすれば待ち候補はどこか、打点はどの程度かによって判断が変わりやすく、単純には決められません。まさに腕の見せ所です。言葉だけでは結論が出にくい問題は、実戦でその都度検証していくようにしましょう。
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