講義21
ホンイツが狙える手なら他色のターツを外してでも孤立字牌を残すように、字牌の価値は手牌次第で大きく変動します。よって、字牌の出やすさや使われやすさについても、他家の手牌進行によって大きく変わると言えます。
手作りの面で端寄りの数牌と字牌のどちらを切るか微妙なケースは結構多いので、その場合は単に手牌だけで決めるのではなく、他家の河から場に字牌が高いとみるなら字牌切り、安いとみるなら字牌残しと判断するのが実戦的と言えそうです。
字牌は数牌と異なりシュンツとして使えないので、1枚切れるだけでかなり使われにくくなります。テンパイ時のアガリ率についても、数牌は単に残り枚数が多いほどアガリやすい傾向がありましたが、字牌単騎については生牌より1枚切れの方がアガリやすくなっています。コーツにすることを狙う場合は、1枚切れ字牌は残りを2枚とも使う必要があるので生牌字牌が有利であることも多い(『現代麻雀最新セオリー』では8巡目以前は生牌字牌残しに部がある)ですが、全体で見ても大差あるわけではないので、本書の内容を参考に局面に応じて使い分けることをお勧めします。
実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義
本書は、ネット麻雀天鳳とフリー雀荘の両方で圧倒的な好成績を叩き出し、なおかつ現役で学習塾の講師をしている著者が、丁寧に論理的に、かつ冗談を交えながら、実戦でよく出る麻雀の場面を題材に講義をしているものを、そのまま文字に起こしたものです。
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全22回の各講義では、豊富な牌図による説明に加え「ポイント」や「これだけは覚える!」といった見出しで重要部分がまとめてあるため後からの復習にも役立ちます。
ゆうせー(著)
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