講義19
チーテンはソバテン(テンパイ打牌が待ちになっているターツやトイツのフォロー牌)の可能性が高いのは確かですが、ポンテンはソバテンでないとは限りません。データ研究が進む前から言われてきた麻雀格言には実戦で活用しやすいものもありますが、分かりやすさを優先するあまり、正しいセオリーの逆や裏(必ずしも正しいとは言えない)まで正しいとしてきたものも少なくありません。今回の講義のように、読みを言葉で丁寧に説明しようとなると、手牌のパターンを取りこぼさないようにする必要があるためどうしても説明が長くなる傾向があります。言葉で麻雀をとらえるより、実際の局面から相手の手順を頭に思い浮かべて書き出してみるなりして練習を積むことをお勧めします。
テンパイしている他家の最後の手出し牌がフォロー牌でない(鳴いてでてきた牌なので、空切りやスライドのようにシュンツの一部でもない)となると、残った可能性は156ページから、①アンコの一部、②食い伸ばし(ターツやトイツの一部)、③ターツ切り替え狙い(浮き牌)のどれかということになります。③のケースは待ちを限定することまではできませんが、基本的に鳴き手なら浮き牌よりフォロー牌を残すことが多いので、これまで切られた牌もフォロー牌でない可能性が高いことから、フォローが入っていない待ちが残っていることが多いと言えます。
最終手出しがフォロー牌やターツの一部になるケースは、持たれているターツが確定すれば待ちを一点で読めることになりますが、実戦では158ページに書かれてあるような理由で浮き牌(待ちを特定できない)ケースも少なくありません。前回の繰り返しになりますが、他家の手牌構成を限定するような読みを入れる時は、必ず複数の情報から判断することを怠らないようにしましょう。
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