講義18
序盤に数牌が切られたら、その数牌は浮き牌であった可能性が高いことから、周辺は持たれていないことが多いというように、「特定の牌を持っていない」は牌1つだけで予想できますが、本書にまとめられているように、「特定の牌を持っている」は2つ以上の牌を組み合わせて予想することになります。
同じように、「この牌は当たらない」はその牌が河に切られて現物になっているだけで分かりますが。「この牌は特に当たりやすい」は2つ以上の牌から予想することになります。
データ研究が始まる前の麻雀戦術の問題点は、複数の情報からしか判断できないことまで、1つの情報からでも読めるものとしてしまったことにあります。しかし、データに基づいた研究だけでは、現状は複数の情報から応用的な判断をすることが難しいという問題点もあります。
麻雀において「読み」が重要かどうかについてよく問題にされるのは、こういった時代背景があるためでもあります。出現頻度が比較的低い、他家の手牌構成を特定する読みについては、1つの情報だけでなく、必ず複数の情報から判断するよう心がけましょう。
実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義
本書は、ネット麻雀天鳳とフリー雀荘の両方で圧倒的な好成績を叩き出し、なおかつ現役で学習塾の講師をしている著者が、丁寧に論理的に、かつ冗談を交えながら、実戦でよく出る麻雀の場面を題材に講義をしているものを、そのまま文字に起こしたものです。
まるで有名予備校の人気講師の授業を聞いているような、楽しい話を読むだけで勝てる作りになっています。
全22回の各講義では、豊富な牌図による説明に加え「ポイント」や「これだけは覚える!」といった見出しで重要部分がまとめてあるため後からの復習にも役立ちます。
ゆうせー(著)
単行本:1,620円
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