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ネマタの戦術本レビュー第948回「『超メンゼン主義麻雀』編 その18 著:リツミサン」編

ネマタの戦術本レビュー第948回「『超メンゼン主義麻雀』編 その18 著:リツミサン」編

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

162p 親の手が良さそうのは確かですが、平和のみでもツモ裏次第で加点のメリットが大きく、親が必ず追いかけてくるという仮定でもそこまで損とは言い切れないとみてリーチしそうです。マンズも溢れていてダマテンの可能性もそれなりにありそう。ラスともトップとも点差が大きく離れていて加点のメリットが薄いといいった条件が揃えばダマでしょうか。

163p ここから対面に満貫直撃、対面が跳満ツモは相当レアケースとみてリーチします。ただし先制平和のみで何でもリーチと決めつけていると、もっと明確にリスクをケアすべき局面を見落としがちになるので、最悪のケースにどのようなものがあるかを想定しておくこと自体は必要です。

167p 残りの二人を有利にしてでも、特定他家を不利にすることが有効なので絞るべきケースです。自分のアガリが難しい場合は放銃を避けるだけでなく、誰にアガってもらうのが都合がよいかも意識しておきます。

168p 降りない手でダマにしていても出やすくならないとなるとリーチしがちですが、残り局数が少なくなると順位の影響が大きいこともあり、リーチ棒出費の損失も踏まえてダマにするケースもあります。

169p アシストの有効性はだいぶ浸透した感がありますが、序盤の仕掛けはターツが足りておらず、後になってから鳴ける形になるケースもあることは注意が必要です。そのことも踏まえて、序盤のうちは自分のアガリ目も残すに越したことはないとみます。

171p 東家が高い手をテンパイしてそうなら切りで対面に差し込みというところでしょうか。順位が落ちる可能性があったとしても差し込むべきこともあります。あくまで差し込んだときと差し込まなかったときにどちらが有利な展開になるかを比較したうえで判断します。

172p アガリトップなので打点不要。形にこだわらず、鳴いた方がアガリやすいかどうかで判断します。

173p オーラスに限らず、安手が確定している相手への放銃はテンパイ料と大差ないので、点数状況次第で差し込みが有力になる場合があります。どこまでいっても局面に応じた判断が必要であることを意識させられる問題です。

174p 東1局なら雀頭を崩してまでタンヤオに決めないのは、リーチの加点メリットを踏まえてのことです。アガリを目指すだけなら先にをツモった場合も、リャンメン+リャンカンの1シャンテンよりは鳴いて手を進められるタンヤオ2シャンテンの方がよいとみます。

175p 満貫ツモられてラス終了。放銃は5200でも西入するので逆転の目があるというように、苦しい形でもひとまずは押すところ。しかしリーチ者以外がアガってラス回避できることもあるので、後の展開によって判断を変える必要がある例と言えます。

リツミサンの『超メンゼン主義麻雀』

小さい上がりをリスクを回避しながら積み重ねていくのが良しとされる天鳳。平均フーロ率3~4割が当たり前という中にあって、フーロ率2割2分という驚異的な少なさでハイアベレージを続けている異色のプレーヤーがいます。それがリツミサンです。

鳴かなければ手牌が複雑になり、より正確な状況判断能力や読みの力が要求されるのが麻雀。リツミサンの麻雀の特長はまさにその正確な状況判断と読みの確かさにあります。本書でリツミサンが何を、どう考えて麻雀を打っているか、その全貌を見ることができます。

また、「ミスからどのように学べるか」「読みは相手より自分の手を見返すほうが効率よく学べる」など、上達のアドバイスが随所に書かれているのも本書の大きな特長。 一冊を通して読めば、これまで自分が考えたことがなかったような麻雀の捉え方や新しい選択肢が必ず見つかるはずです。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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