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ネマタの戦術本レビュー第947回「『超メンゼン主義麻雀』編 その17 著:リツミサン」編

ネマタの戦術本レビュー第947回「『超メンゼン主義麻雀』編 その17 著:リツミサン」編

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

155p をツモったところで親とはいえ真っ直ぐ押せる手というほどでもないので一旦打としそうです。しかし序盤リーチにこちらが親となればひとまずは押して、巡目が経って安牌が増えるような引くという打ち回しをすることも多くなります。押し引きはまっすぐ押すかベタオリ前提の引きの2択とは限らないことを意識しておきましょう。

156p 親で完全1シャンテン、打点もまずまず高いとなれば押しの一手。良形、高打点両方揃っていなければ1シャンテンからは押しづらいですが、親で巡目が十分あるうちはどちらか1つでも押すくらいのつもりで進めます。

しかしどちらか1つでは明確に押し有利とまではいかないので、巡目が経って安牌が増えるといった理由で降りに回ることも多くなります。

157p 対リーチの押し引き基準はリーチのリャンメン率が60%強であることを前提にしているので、リャンメン以上の可能性が高いなら引きに回ることも増えます。今回は余裕のあるトップ目かつリーチ一発目、回し打ちしやすい牌姿なのも引き寄りの理由です。

158p こうなれば順位制でもリーチしそうです。押すといっても最後まで押すとは限らないように、引くといってもベタオリとは限らない。あくまでその場面毎に押し引き判断を考えます。

159p 安手、悪形の1シャンテンとなれば親とはいえ押しづらい。今回のように一旦引いてもベタオリとは限らず押し返す手順も少なからずあるので、現物が無いからといって真っ直ぐ押すとも限りません。

リツミサンの『超メンゼン主義麻雀』

小さい上がりをリスクを回避しながら積み重ねていくのが良しとされる天鳳。平均フーロ率3~4割が当たり前という中にあって、フーロ率2割2分という驚異的な少なさでハイアベレージを続けている異色のプレーヤーがいます。それがリツミサンです。

鳴かなければ手牌が複雑になり、より正確な状況判断能力や読みの力が要求されるのが麻雀。リツミサンの麻雀の特長はまさにその正確な状況判断と読みの確かさにあります。本書でリツミサンが何を、どう考えて麻雀を打っているか、その全貌を見ることができます。

また、「ミスからどのように学べるか」「読みは相手より自分の手を見返すほうが効率よく学べる」など、上達のアドバイスが随所に書かれているのも本書の大きな特長。 一冊を通して読めば、これまで自分が考えたことがなかったような麻雀の捉え方や新しい選択肢が必ず見つかるはずです。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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