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ネマタの手組の達人 第8回

ネマタの手組の達人 第8回

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今回もハートランドの何切るから出題いたしました。切りたい牌がドラ。しかもテンパイする牌によって手役がついたりつかなったりするので何を切るか悩ましい問題です。

打牌候補の打、打、打はいずれもアタマを固定する選択。第2回でも触れましたように、アタマ部分がいずれも「2+1枚」である場合。手が進みやすいのはアタマ固定です。

今回もまず共通の受け入れを比較してみましょう。共通の受け入れはです。打ならリーチ3翻40符の待ち。打ならリーチ6翻またはダマ5翻のカン待ち。打なら安目リーチ3翻30符、高目6翻の待ちになります。高目なら跳満に届き、安目でも一発か裏で満貫に届くことを踏まえると、先にが入ってリーチを打つことを想定する場合は打に分がありそうです。

ただし、打ツモなら打ダマとしてツモの手変わりを待つこともできます。倍満に届くケースもあるので、先手でテンパイを取れた場合の局収支なら打に分があるかもしれません。

とはいえ、必ずしも先手が取れるとは限らないのが麻雀。後手を踏んだ場合は、テンパイ時に放銃率が高く、放銃打点も高くなりやすいドラやドラそばを切る失点リスクもあります。この1シャンテンなら他家テンパイが入っても押し返すことが多いので、後手を踏んだ場合に放銃に回る展開も多いでしょう。手牌だけで判断した場合でもドラ切りが悪くないのであれば、将来の守備も踏まえて先に切っておくに越したことはないと判断します。よって私ならドラを切ります。

「その他」としては「2+1枚」の形からターツを固定する打、打。ターツを外してドラにくっついた時の手広さを重視する打が考えられますが、「ダマで満貫テンパイに届く受け入れを減らしている」「手変わりで234三色が消える場合があるので打点面で有利にならない」ことを踏まえると、受け入れを犠牲にしてまでアタマを固定しないだけのメリットはないとみます。

とはいえ強い受け入れや変化が残る選択肢は打牌候補としては意識しておきたいもの。もし場況からピンズが場に高く、ドラ色でもソーズが安いと読めるようであれば、三色にも1シャンテンにもこだわらない打は十分候補に挙がると判断します。

今回のアンケートは選択肢を絞ったこともあり打が多数派となりましたが、当時のアンケートではかなりの少数派。百分率を見るに回答したギャラリーが45名、スタッフ17名と思われますが、打を選んだのは何とたったの1人でした。

ここまでドラ切りが少数派になったのは、使いやすそうなドラをノーテンから切るのは「何切る」だとなおさら抵抗がある」「1mの安目を拒否したい」などが挙げられそうです。安め、悪形の受け入れ拒否ではなく、高め、良形の受け入れ優先と考えましょう。今回はツモでもテンパイに取らずにツモ切って、ツモならフリテンに受けずに打リーチ、あるいは打ダマとする選択肢もあるのですからなおさらです。

第9回問題

 ドラ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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