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ネマタの手組の達人 第31回

ネマタの手組の達人 第31回

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一色手の何切るとなると、多メンチャンの待ちを当てる問題か、第29回のように一色手狙いで孤立字牌を残すかどうかという問題のどちらかであることが多く、今回のような1シャンテンの手牌が扱われることは案外少ないように思われます。1シャンテンの手牌なら前回のように三色満遍なく持っている手牌の方が選択肢が生まれやすく、制作側も問題が作りやすいというのも理由として挙げられそうです。

今回の手牌は「23322」の1シャンテンですが、1シャンテンに取るには雀頭候補をにする必要があります。チンイツ狙いでの対子を落とすと、メンツ候補ののどちらを雀頭にしてもメンツ候補不足の形(「23321」)となるので2シャンテン戻し。最序盤なら最大限に打点を追う選択が有力になることも考えられますが、中盤に差し掛かる段階でポンの満貫テンパイに取れない選択は損とみます。

他の選択肢はですが、このうち打は打に劣るとみます。打はツモでテンパイを逃しますが、打はツモでテンパイを逃すので受け入れ枚数2枚差。代わりに2枚のツモで四暗刻1シャンテンになるという変化が残りますが、ツモり四暗刻1シャンテンと満貫〜跳満テンパイであれば、どうしても役満が必要というのでもない限り後者有利です。

なら対子が5組出来るのでチートイツ1シャンテンでもある形になります。打と比べるとツモでもテンパイするので受け入れ枚数5枚差です。

ただし、七対子はテンパイしても単騎待ち。打ならを引いた場合もの比較的強いシャンポン待ちが残ります。先にを引いた場合も、打ならリャンメンテンパイですが、打ならシャンポン待ちが残ります。

このことからサイト版「現代麻雀技術論」では打を想定解としましたが、改めて見ると打の方がよいのではないかと思い直しました。

当時はリャンメンを一律「良形」と扱っていましたが、今回は打としてでテンパイした場合、自分で1枚ずつ使っていて残り6枚のうえ内寄りの待ち。リャンメンの中では評価が低い部類です。一方、打としてはシャンポン待ちになりますが、待ちとして残るのがといずれも端寄り。4枚と6枚の差を超えるまではいかずとも、アガリ率は互角に近いと予想されます(打点も打なら一盃口の1翻がつく場合があるが、打の方がの1翻がつく受けが多いので互角に近い)。

また、満貫以上あれば一律「打点十分」としていましたが、ホンイツ七対子赤ならダマでも出アガリ跳満。リャンメンの中ではやや評価が低い満貫テンパイとの比較であれば、これも互角に近いと言えるのではないでしょうか。全体的に受け入れの質に大差ないのであれば、受け入れの量が多いに越したことはないとみて、今回は打を想定解とさせていただきます。

何切るにおいて単純な受け入れ枚数が最も多い選択というのは、実は不正解であることの方がむしろ多いものです。何故なら受け入れ枚数よりはテンパイ時の待ちの強さの方が和了率に与える影響が大きく、受け入れ枚数を重視すると大抵の場合待ちの強さが犠牲になってしまうためです。

また麻雀の点数計算の都合上、「満貫あったら和了率重視」というのも多くの場合正解になります。満貫から2翻増えてようやく跳満になりますが、打点は1.5倍にしかならないためです。このことから『勝つための現代麻雀技術論』でも、「リャンメン以上、マンガン以上の受け優先」と書きました。

しかし、理論が大雑把であればそれだけ例外も増えます。再三申し上げていることですが、理論を押さえたうえで、実戦ではいつその枠から外れた選択が有効になるかについて集中的に考えられるようにしておきたいですね。

手組の達人第32回

 ドラ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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