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ネマタの手組の達人 第30回

ネマタの手組の達人 第30回

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 ドラ

手牌の形は「13332」で雀頭の無い1シャンテン。雀頭が出来るとテンパイするので、「雀頭を作る受けが多い、あるいは雀頭にするメリットが大きい」牌の組み合わせの価値が上がります。

そのことを踏まえると、ドラ切りは若干損な選択でしょうか。これがソーズの形が。「23331」のくっつき1シャンテンであれば、ドラであろうと切りがよいでしょう。良形テンパイになる受け入れで大差がつき、メンタンピン赤でも満貫に届くので打点の損失も少ないためです。今回は雀頭が無いので手変わりで若干差がつく程度。それならドラ引きでテンパイする受け入れを残すに越したことはないでしょう。

次に打と打の比較。ドラを使う受け入れを優先するのであれば、ツモでもテンパイする打ですが、ツモはアガリにくいカンやドラ単騎より、を切ってもリーチで満貫あるうえに待ちが残る打に分があります。そのうえでツモでも手広い1シャンテン。ピンズ4連形から良形ターツが出来た時に手広くなる1シャンテンもあるので、どちらかと言えば打でしょうか。

しかしどちらも浮き牌として価値が高いので何とも悩ましいところ。このようなケースはターツを落として2シャンテンに戻し、浮き牌を全て残して最大限に変化をみる手もあります、今回ならソーズのカンチャン落としです。

シャンテン戻しをするかどうかは毎度の通り、手が進むのを逃すも手広い形になった場合に、その手牌がシャンテン維持した場合と比較して有利と言えるかどうかで判断します。

今回はカンチャンを落としてツモなら

ツモなら

どちらも良形を作りやすい強い浮き牌が揃ったくっつき1シャンテン。カンテンパイよりアガリ率が高いまでありそうです。しかも打点についても、前者は平和とマンズ高め一盃口。後者は平和に加え、それまではがあって狙いづらかった高め678三色があるので、ソーズの一盃口を崩したにも関わらずむしろ上がっていると言えます。巡目が深ければ1シャンテン取りを選ばざるを得ないことも多くなりますが、今回は3巡目想定。それならば変化を最大限にみるソーズ落としに分があるとみます。

ソーズを落とすなら、よりから。打ツモなら打。ドラを切ってくっつき1シャンテンに取った場合に高め567三色まで残せます。打ならでもでも1シャンテンに取れますが、1シャンテンとしての質は前者に比べて劣ります。1シャンテンに復帰する受け入れを少し増やした程度ではアガリ率に大差つかないので、アガれた時の打点を優先。よって今回は打を想定解とします。

のような形。他に雀頭があればツモで3メンちゃんとはいえ打としていてもリャンメン。の場合はリャンメンがカンチャンになるので、この形よりもを残すメリットが低くなっていると言えます。

しかし雀頭が無い場合はの2種で雀頭ができるので、通常の浮き牌よりは残す形。浮き牌部分としてはなので優秀なターツを作りづらく、これだけなら他の強浮き牌やターツを落としてまで残すことはないですが、今回は打点的メリットも大きいのでターツの壁を超えました。雀頭の有無で評価が大きく変わる形の一つなので、これを機に覚えていただけると幸いです。

手組の達人第31回

 ドラ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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