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ネマタの手組の達人 第40回

ネマタの手組の達人 第40回

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 ドラ

今回の問題は10年前に『近代麻雀』誌上で出題された問題が元ネタです。元ネタは、「オーラス5200出アガリでトップ」という条件があったので、リーチ三色のテンパイになりやすい打がよいことが分かりやすいですが、果たして東1局原点だとしたらどうでしょうか。

当時の何切るコミュニティで出題したのですが、その時は私は打としていました。1手で123三色が完成する以上は残すとして、くっつき1シャンテン「23331」の形を維持しつつ、の受けがかぶっているという理由です。

確かに一般論としては受け入れが広くなるように、「メンツや唯一の雀頭は残す」「筋でかぶっている浮き牌を切る」のがセオリーですが、実際はあくまで手牌に応じて、より価値の高いテンパイに取れる受け入れが残るように打つのが、得点期待値を高めるコツです。

そう考えると、「メンツ崩しの打」。「かぶり牌を残す打」。その他の選択になりますが「雀頭崩しの打」も有力であることが分かります。

とすればテンパイする受け入れ全てで123三色が残ります。打でテンパイしない代わりに、引きでメンピン高めイーペーコー。カンチャン三色とメンピン高めイーペーコーなら、ドラ無しでもやや後者に分があるように思われます。打で三色を逃す代わりにでメンピン。メンピンとカンチャンリーチ三色なら基本後者が勝るので、他の2択と比べるとやや劣る感があります。

ツモアガリ確率計算機では残りツモが十分あるうちは、打>打>打>打。出アガリを考慮した場合は、をリーチ宣言牌にしないことでカンの筋で出アガリしやすくなることも踏まえれば打が有力と言えそうです。よって今回の問題も打を想定解としますが、それほど差が大きくないので局面次第で選択が変わることも十分有り得ます。

それではオーラスアガリトップなら何を切るか。三色を見切って手広く受ける打と考えがちですが、鳴いて役有りテンパイに持ち込めるならそれに越したことはありません。打なら打より手広く、メンゼンでどうテンパイしても役有り。ポン、チーで鳴いてテンパイに取ることもできます。

鳴きを含めた受け入れを考えれば打に劣らず、カン待ちが残った場合もそれなりにアガリやすいことを踏まえると、実はアガリトップだとしても三色を残した方がよさそうですね。アガリ率最優先だとしても、受け入れを狭めて手役を残した方がよい場合もある。これもまた手組の面白いところです。

ドラが無いならを切るが、ドラ1あれば他の牌を切るとの意見もいただきました。試しにドラをにしてみたところ三色を残す打牌がいずれもかなりの僅差。残りツモが十分にあれば、選択肢に挙げなかった打が有力という結果になりました。メンピンドラ1ならカンチャン三色ドラ1に期待値で勝ることが影響してそうです。元ネタはドラが無かったのでそのまま出題しましたが、ドラ1あった方が問題としては面白かったですね。

手組の達人第41回

 ドラ

 

 

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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