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ネマタの天鳳日記 第24回

ネマタの天鳳日記 第24回

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24回-min

 南家はマンズの染め手狙いですが、まだマンズが切られてないのでテンパイしてないことの方が多そう。東家は5800のリャンメンテンパイである以上、少なくとも降りを考慮するほどではないです。

  既にお気づきの方も多いと思いますが、前回の局面の東家視点です。結果はを切って倍満放銃。倍満放銃自体はかなり不運な結果ですが、そうです。を切っていれば放銃を回避できていました。

 そして、ならの方が通りやすいことも河から判断できます。仮にノーテンだとしても、よりはの方が鳴かれやすく、鳴かれれば自分のアガリ率も落ちるのですから、ここは切りの方がよいと言えます。

 ある戦術書ではを持っている形からが鳴かれることはあまりないので、マンズの上(5より大きい数牌)を2つ鳴いたら上の牌は持っていないことが多く待ちは下(5より小さい数牌)の牌という解説がされていました。

 染め手なら染め色の牌をかき集めるために強引な仕掛けを入れることもあるので必ず成り立つわけではないですが、傾向としては正しいと言えます。

 染め手に限定せずとも、一般的に、鳴き手が晒している牌と同じ牌よりは、晒していない牌が待ちになることが多いと言えます。

 マンズとピンズを鳴いたら、待ちはソーズであることが多いことを、「マンピンソーの法則」と言うこともありますが、これも理屈としては同じです。単純に当たりになる組み合わせが少なくなるから通りやすくなると考えても結構です。

 単純な組み合わせの問題ですから、のどちらが通りやすいかと言われたら、何となくでもと答えられる人が多いと思います。

 しかし、「ツモ切りでも手出しでも同じ待ち、打点のテンパイに取れる」「押すか引くかと言われたら押しの一手である」「手出しは手間がかかり、他家に手牌情報を与えやすい」という要因が重なると、手出しすべきところでうっかりツモ切りしてしまうミスは私もよくやってしまいます。

 1回1回は結果に影響しないことが多いですが、から切りか切りかといった選択は頻繁に起こるので、今回のように結果に非常に大きな影響を与える局面に遭遇することも珍しくありません。

 戦術書では知識不足から来る打牌ミスの方が多く指摘されますが、実戦では注意していれば防げたミスも多く、むしろその方が結果に影響を与えやすいものです。

 不要牌だからツモ切りとする前に、手出しをする選択がないか今一度確認する癖をつけたいですね。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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