2022年、Mリーグは5年目のシーズンが幕を開け、8チームが連日熱戦を繰り広げている。そんなドラマを生んでいる総勢32人のMリーガーには、それぞれ異名やキャッチフレーズがあることをご存知だろうか。聞いて納得という異名もあれば、意外にチャーミングなものまでさまざまだ。そこで本記事では、個性豊かなMリーガーの「異名」について紹介しよう。
KADOKAWAサクラナイツ
内川幸太郎「手順マエストロ」
名前 |
内川幸太郎 |
異名 |
手順マエストロ |
端正な顔立ちに美しい所作、そして正確無比な打牌が持ち味の内川。芸術家や専門家に贈られるマエストロの称号がふさわしい、サクラナイツのエース選手だ。
岡田紗佳「役満ボディー」
名前 |
岡田紗佳 |
異名 |
役満ボディー |
モデルやグラビア活動もこなす抜群のプロポーションからついたこの異名。対局においても歴史に残る「国士13面待ち」を決めるなど、岡田は役満というワードがピッタリの選手といえるだろう。
堀慎吾「小さな天才」
名前 |
堀慎吾 |
異名 |
小さな天才 |
「天才」と称され、「自分より強い選手はいない」といった強気発言で注目されることも多い堀。それが決してビッグマウスでないことは、Mリーグでの実績と見事な戦いぶりが証明している。
渋川難波「魔神」
名前 |
渋川難波 |
異名 |
魔神 |
やさしい語り口で2021-2022シーズンまで公式解説者として人気を博した渋川が、満を持してMの舞台へ。「魔人」と称される読みや手牌の構想力は既存のMリーガーたちにとって大きな脅威となるだろう。
セガサミーフェニックス
魚谷侑未「最速マーメイド」
名前 |
魚谷侑未 |
異名 |
最速マーメイド |
2019-2020シーズンのMVP、魚谷の持ち味はなんといっても鳴き仕掛けを駆使した多彩な攻めだ。「最速」と呼ばれるだけのスピートと打点力を兼ね備えているのが強さの秘訣である。
近藤誠一「大魔神の系譜」
名前 |
近藤誠一 |
異名 |
大魔神の系譜 |
「大きく打って大きく勝つ」がモットーである近藤の麻雀の師は最高位戦のレジェンド・飯田正人さんだ。大魔神と称えられた飯田さんの後継者として、麻雀の魅力をファンに伝え続けている。
茅森早香「天才すぎるオンナ雀士」
名前 |
茅森早香 |
異名 |
天才すぎるオンナ雀士 |
デビュー後間もなくテレビ対局に登場し、プロをも驚かせる打ち回しでタイトルを獲得した茅森。並外れた勝負勘で勝利をつかむ姿から、「天才」と称されるようになった。
東城りお「ミス・パーフェクト」
名前 |
東城りお |
異名 |
ミス・パーフェクト |
グラビアの活動も経験している東城だが、兼ね備えているのは雀力と美貌だけではない。スポーツにも熱心で料理も得意という、まさに完璧な東城に「ミス・パーフェクト」の異名はうってつけといえるだろう。
渋谷ABEMAS
多井隆晴「最速最強」
名前 |
多井隆晴 |
異名 |
最速最強 |
Mリーグ発足時から最前線を走り続ける多井は、リーグの顔と呼ぶべきプレイヤーだ。栄えある初代MVPにも輝き、最速最強の看板に偽りのないことは証明済みである。
白鳥翔「麻雀ハイブリッド」
名前 |
白鳥翔 |
異名 |
麻雀ハイブリッド |
白鳥といえば、数多の戦術を取捨選択して独自の形に磨き上げるクレバーな立ち回りが特徴的だ。供託を積極的に狙っていく戦法は、ハイブリッドの真骨頂ともいえる。
松本吉弘「卓上のヒットマン」
名前 |
松本吉弘 |
異名 |
卓上のヒットマン |
Mリーガーの中でもひときわ目立つ高身長が特徴的な松本。狙ったアガリは逃さないことからすごみのある異名がついているものの、卓を離れればヒットマンとは正反対の好青年として知られている。
日向藍子「ラブフェニックス」
名前 |
日向藍子 |
異名 |
ラブフェニックス |
愛くるしい笑顔がトレードマークの日向。堅い守りからあきらめずにアガリを目指す姿は不死鳥フェニックスと呼ぶにふさわしいが、命名に至った経緯は実は日向本人もわかっていないそうだ。
KONAMI麻雀格闘倶楽部
佐々木寿人「魔王」
名前 |
佐々木寿人 |
異名 |
魔王 |
「魔王」と呼ばれることが多い佐々木にはほかの呼び名も多く、その数はリーグ随一といってもよい。いずれも攻撃的なネーミングで、ずば抜けた攻撃力が認められている証だ。
高宮まり「レディベルセルク」
名前 |
高宮まり |
異名 |
レディベルセルク |
グラビアで見せる柔らかな表情とは対照的に、卓上では勇猛果敢な攻めが持ち味の高宮。破壊力には定評があり、北欧神話に登場する戦士ベルセルクに例えられるのもうなずける。
伊達朱里紗「朱きヴァルキュリア」
名前 |
伊達朱里紗 |
異名 |
朱きヴァルキュリア |
Mリーガーとなったことを機に、新たな異名をTwitterでの公募したのが伊達だ。ヴァルキュリアとは戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性のことで、本人もお気に入りのようだ。
滝沢和典「麻雀バガボンド」
名前 |
滝沢和典 |
異名 |
麻雀バガボンド |
自分が理想とする麻雀道を求め続ける滝沢。Mリーグでは唯一所属チームを渡り歩いた「バガボンド」である。新天地では、盟友とともにチームをけん引している。
EX風林火山
二階堂亜樹「卓上の舞姫」
名前 |
二階堂亜樹 |
異名 |
卓上の舞姫 |
女流プロの第一人者として、長きにわたって走り続けている亜樹。デビュー当時からの愛称を大事にする舞姫は、トップクラスの人気と雀力でファンを魅了している。
勝又健志「麻雀IQ220」
名前 |
勝又健志 |
異名 |
麻雀IQ220 |
その強さから、麻雀における知能指数が極めて高いことを意味する「麻雀IQ220」の異名がついた勝又。読みの鋭さも圧倒的で「天才軍師」というキャッチフレーズも与えられている。
松ヶ瀬隆弥「繊細なる超巨砲」
名前 |
松ヶ瀬隆弥 |
異名 |
繊細なる超巨砲 |
「繊細なる超巨砲」は、丁寧に勝負手を仕上げる打ち筋が魅力の松ヶ瀬にピッタリの異名だ。169人ものプロ雀士が参加したオーディションを勝ち抜くと、新加入のシーズンではまさに百人力の働きを見せた。
二階堂瑠美「天衣無縫」
名前 |
二階堂瑠美 |
異名 |
天衣無縫 |
二階堂姉妹がそろい踏みを果たした昨シーズン、瑠美は魅せる麻雀を貫き通した。手役を追求する雀風と天真爛漫な振る舞いで、点数だけではない麻雀の魅力を伝えている。
U-NEXT Pirates
小林剛「麻雀サイボーグ」
名前 |
小林剛 |
異名 |
麻雀サイボーグ |
デジタル派雀士の筆頭で隙を見せない打ち筋から、「サイボーグ」「ロボ」と呼ばれる小林。Mリーグの顔となった今では、個性派集団の Piratesを率いる「船長」の呼び名も浸透している。
瑞原明奈「未完の大器」
名前 |
瑞原明奈 |
異名 |
未完の大器 |
2021-22シーズン、ついに覚醒を果たした瑞原は440.6ポイントをたたき出しMVPに輝いた。自身のネット麻雀のハンドルネーム「みかん太」と将来性にかけたネーミングだったが、大器であることを自ら証明した形だ。
鈴木優「戦闘民族」
名前 |
鈴木優 |
異名 |
戦闘民族 |
最高位戦の頂点に立ち、満を持してMリーグの舞台へと上がった鈴木優。 「戦闘民族」と称される果敢な攻めで、Piratesに新風を吹き込んでくれることだろう。
仲林圭「龍を継ぐ者」
名前 |
仲林圭 |
異名 |
龍を継ぐ者 |
師と仰ぐ吉田光太が「龍を宿す右腕」と呼ばれることから、仲林の異名は龍の文字を受け継いだ。チームに勢いをもたらす昇竜のような活躍が期待されている。
赤坂ドリブンズ
園田賢「卓上の魔術師」
名前 |
園田賢 |
異名 |
卓上の魔術師 |
研究熱心なことで知られる園田は、戦術に関する引き出しがとにかく多彩だ。状況に応じて柔軟に手を変えられるのが持ち味で、魔術のような選択でファンを魅了している。
村上淳「リーチ超人」
名前 |
村上淳 |
異名 |
リーチ超人 |
門前での手作りにこだわり、テンパイすれば大きな声でリーチ宣言。超人と呼ばれる村上はそのスタイルを貫き通し、Mリーグの舞台で活躍を続けている。
鈴木たろう「ゼウスの選択」
名前 |
鈴木たろう |
異名 |
ゼウスの選択 |
たろうは追い込まれた状況からでも最善手を繰り出し、アガリへの光明を見出してきた。その予測不可能な選択は「ゼウスの選択」として、ファンからの注目を集めている。
丸山奏子「はなまるシンフォニー」
名前 |
丸山奏子 |
異名 |
はなまるシンフォニー |
重厚かつ個性的なメンバーがそろうドリブンズ。チーム内にシンフォニーを奏でることができる丸山の存在は欠かせない。チームに活気をもたらす丸山は、ここ一番のポイントゲッターとしても期待されている。
TEAM RAIDEN/雷電
萩原聖人「雪原の求道者」
名前 |
萩原聖人 |
異名 |
雪原の求道者 |
Mリーグ全体の広告塔としての役割を果たしているのが萩原だ。麻雀に対する思いはどこまでも真摯で、大雪原の中でも決して己を見失うことのない求道者のようである。
瀬戸熊直樹「卓上の暴君」
名前 |
瀬戸熊直樹 |
異名 |
卓上の暴君 |
波に乗った瀬戸熊は止められない。迫力十分の攻めはまるで暴君のようであり「クマクマタイム」と呼ばれることも。今シーズンも暴君・瀬戸熊のクマクマタイムを期待しよう。
黒沢咲「強気のヴィーナス」
名前 |
黒沢咲 |
異名 |
強気のヴィーナス |
副露が極端に少なく、高打点を強気に追い求めるのが黒沢だ。安い手には興味を示さない「セレブ打法」は、個性派ぞろいのMリーグにおいてもひときわ異彩を放っている。
本田朋広「北陸の役満プリンス」
名前 |
本田朋広 |
異名 |
北陸の役満プリンス |
苦戦が続くチームを活性化させるため、北陸・富山から駆け付けたのが本田だ。大舞台でも役満を決めてきた勝負強さを見せてほしいと願っているファンは多い。
「名は体を表す」ネーミングの妙も楽しんで
今回はMリーグに所属する全32選手の異名、キャッチフレーズをご紹介した。「名は体を表す」という通り、各選手の持ち味を端的に表したネーミングが多い。これからMリーグを楽しみたいという方も、すでにMリーグファンの方も、観戦の際には異名の数々を思い出してみてはいかがだろうか。