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ネマタの天鳳日記 第69回

ネマタの天鳳日記 第69回

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 ほぼ鳴いていく手牌で、メンゼンではメンツにするのが難しいところが出たので役牌後付けの形になるとはいえポン。昨今の麻雀戦術本を読まれた方ならあまり迷わずに鳴かれる方が多いと思います。

 しかし、鳴いて何を切るかがまた問題になるところです。浮き牌が字牌以外ドラなので打としましたが、1巡目ということもあり、トイツを落とす手もありました。

 このような場合の判断方法は、これまで何度も取り上げていますが、「共通の受け」を比較してみること。

 ポンの後でをポンした場合、打としていれば

 ポン ポンの1シャンテン。

 にくっつけば2900のテンパイですが、打としていた場合、同じように中をポンしてにくっついた場合、テンパイは逃しますが、ドラが重なれば満貫テンパイになる1シャンテン。

 1シャンテンとしては狭いとはいえ打点4倍なら悪くありません。それならこの時点でポン打として、を残してホンイツや小三元の満貫、跳満までみた方がよかったように思います。

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 ツモで打としましたが、ここでもこの巡目ならまだ打がよく見えます。他家から鳴きやすいヤオチュウ牌のをポンしてのドラ単騎7700のテンパイを逃すのを嫌ったというのがを落とさなかった理由ですが、先にが面子になることより、他の牌を引いて手が進んだ時のことを優先するべきです。

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 結局打としてツモ、こうなれば打で1シャンテンに取った方がよいです。これまでより変化が弱くなったというのもありますが…

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 シャンテンを維持した場合にのみ残る変化、今回であればトイトイがあるからです。

 をポンした場合も打点的にリャンメンよりはシャボのトイトイに受けるところ。この時点で役無しテンパイに取るメリットもあまりないので、ドラ重なり変化は残して打とします。

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 テンパネで3200オール。結果的には残しが活きる展開になりましたが、このテンパイ形よりは、雀頭でテンパイの方がよく、がコーツになるよりはのいずれかがトイツになる可能性が高いことが多いので、手順としてはベストだったとは言い難いですね。

 何も切りきれないと思うとどうしても無難にシャンテンを進める選択をとりがちですが、そんな時こそ、裏目よりまず共通の受けで比較を心がけたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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