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ネマタの天鳳日記 第74回

ネマタの天鳳日記 第74回

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 カンチャン待ちをリャンメンにする程度や、1翻アップする程度の手変わりであれば、「よほど手変わりが多くない限りは即リーチ有利」と言えますが、もっと大幅に打点が上がるとなれば話は別です。

 特に最序盤であれば、直接の手変わりは少ないが、何らかの浮き牌を引けば更に手変わりが増えるという「二段階変化」も無視できません。

 このあたりは検証が難しいこともあり、昨今の戦術書ではあまり取り上げられない内容ですが、アガリ逃しのリスクはあっても、局収支は可能な限り最大になるように打つべきです。

 アガリ率、放銃率の値は悪くないのにトップ率が伸び悩んでいる方は特に意識してみてはいかがでしょう。

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 直接の手変わりはあまり多くないですが、ツモのタンピン高め三色への手変わりは強烈ですし、マンズの浮き牌引きからの二段階変化もあります。

 打でテンパイを外すのがよいでしょう。アガリ逃しのツモでも、高めツモ跳満でフリテンリーチを打つ方がよいまであります。

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 こちらも手変わりが少ないですが、ツモで2600→12000。ソーズの中張牌引きの二段階変化もあります。

 東家が派手に仕掛けていますが、この手の派手な仕掛けはアガリに遠いところからの仕掛けも否定できないので、特別テンパイを急ぐ必要はないとみました。流石にツモあたりはテンパイに取った方がよいでしょう。

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ぬるりと来ました。

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 高打点テンパイでも、流局間際に放銃率、放銃打点双方の面からかなり危険な牌を引いたら止めることも考えます。打点も意識しているつもりなのに勝ち切れていない方は、打点の狙い過ぎ以外に、後手を引いた時の打ち回しに問題がある可能性もあるので注意が必要です。

 東家が3フーロの末に、北家には通っている切りとなると、テンパイからドラを止めてシャボはいかにもあるところなのでドラは止めるつもりでしたが、は流石に止まりません。

 アガリ逃しからの放銃(裏1で満貫)という結果になりましたが、最大限リターンを追求すれば失点のリスクはつきものです。

 将来のアガリ逃しを恐れず、あくまで今の時点でのベストな選択を心がけましょう。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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