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ネマタの天鳳日記 第147回

ネマタの天鳳日記 第147回

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 麻雀愛好家であれば、配牌にとあったらどれから切るかという話をしたり聞いたりしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。何から切った方がよいかは諸説ありますが、いずれにせよ結果にほとんど影響しない話。どうせなら全部重ねて大三元までみたいですね(笑)

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 と1枚ずつならともかく、ともなれば、大三元はともかく小三元は結構現実的なので浮き牌発中の価値は飛躍的に上がります。4000オールをアガってトップ目とはいえ、ここからをポンしてのみ手1シャンテンに取るくらいなら、と外してホンイツ小三元の跳満までみたいところです。それならこの時点で落としだったでしょうか。

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 ただし先にメンツができる牌をツモって1シャンテンとなれば、リーチツモ裏でも満貫クラスの手になるので、中発両方をトイツ以上にすることが必要な小三元を狙うほどではなさそう。第34回で取り上げましたように、メンツの出来方で切る牌が変わるので、変化を最大限にみる4ブロックよりもシャンテン数維持の5ブロックを選びました。
 ただし今回は1巡目で、を残すことで小三元にはならなくとも役役ホンイツの満貫もあることから、それでも変化重視の落としがよかったかもしれません。今回のような比較的余裕があるトップ目でなければ落としとしていました。
 なお、5ブロック維持でから打としていますが、これは白ポンでメンツができるので、受けを見切ってアガリに近い段階でシャボが残ったとしてもリャンメン固定と同程度かそれ以上にロスが小さいため。手役絡みで仕掛けがきく手で無ければ、他に選択肢が無い場合を除き悪形固定は損な選択です。

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 南家が打リーチとしたところで北家がポン打。降りるのは容易ですが、親で仕掛けがきく良悪1シャンテン(リーチ40符2翻)、序盤で切る牌はワンチャンスの。局収支ベースなら余裕で押し有利です。
 5200放銃なら10400点差、2000−4000被ツモなら12000点差がつくというように、先行リーチ者が平和以外の40符3翻以下の手であれば、親はツモられた方が放銃よりも点差が縮むという性質があります。よって、多少リードしている程度では判断は変わりません。

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 テンパイならもちろん追っかけリーチ。麻雀界には「リードは守るもんじゃなく広げるものだ」という名言がありますが、リードを広げることこそがリードを守ることにもつながるのです。

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 ツモれば裏1の3900オール(+1本場)で盤石になっていましたが結果は空振り。次回に続きます。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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