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ネマタの天鳳日記 第196回

ネマタの天鳳日記 第196回

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01

 1メンツも無く、はチャンタ、純チャンのメンツ候補を作る浮き牌につきから切ります。

02

 受け入れのロスはだけなので純チャン変化をみて打としましたが、打とするとツモで123三色の目が出来た時の雀頭候補を失います。純チャンはが出ていくので打点的にも有利でない以上これはでした。変化を追うあまり、「目先の受け入れを残した先の変化」を見落とさないようにしたいものです。

03

 2メンツ形で悪形×2の1シャンテンとメンゼンの受け入れは狭いのでポンテンを取りたくなりますがメンゼンで進めた時との打点が大差なので、感覚的にはメンタンピンの完全1シャンテンからクイタンのみにするようなもの。次に出た牌は鳴くつもりでここではまだスルーしました。

04

 ダマ40符3翻、含みのトイツまで落としているので待ちがかなり絞られている。仮にツモ裏で跳満になったところでトップまでは遠いのでラス目とはいえ更に加点を狙うメリットが薄い。ダマ寄りの要素が多いのでダマにした方がよかったと思います。

05

 リーチしたのは、「折角ポンテンを我慢したのだからなるべく高くしたい」「第184回でホンイツがメンゼンで3翻なのを忘れかけていたようにメンゼン純チャンが3翻なのを失念していた」「ダマでもあまり出なさそうなので面倒」あたりが考えられます。自分で打っていたのに「考えられる」というのも変な話ですが、それまでの過程や結果に影響されて無意識のうちに判断が変わってしまうことはよくあることです。どこまでいっても、「今の局面でどうするのが最善か」を考えるようにしたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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