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ネマタの天鳳日記 第222回

ネマタの天鳳日記 第222回

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 ラス前で役牌トイツ2組とドラ2枚のチャンス手。4翻手ならオーラス30000超えのトップ。はスルーしてもメンツになりやすく、ここから鳴くと3900止まりになりやすいのもあり1枚目のはスルーしましたが、東家が中張牌の切り出しからダブをポンして打としていることから早い上に高い可能性もそれなりにあるとみて迷いましたが2枚目は鳴くことにしました。

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 ドラ絡みのリャンメンをチーして打。東家は5800以上確定のうえ、と内側からターツを落としているので、既に良形でテンパイしている可能性は高い。ソーズがほぼ通り、北家のをスルーしているのででもないとなると待ちもかなり絞れます。

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 そう考えるとノーテンのこの手からを切るのはリターンの割にリスクがかなり高いと言えます。「まだテンパイしていないかも」と思うと鳴き手への警戒を怠りがちになりますが、「大体テンパイしている」と読める鳴きも多く、そういった鳴きは待ちの候補が絞りやすいことが多いので、通ってない牌を切る事がリーチよりもリスクが高くなることも珍しくありません。

 それならここでは打とするのが無難そうですが、実は打と赤を勝負する手もあります。東家が待ちとすれば打とする前は。ここから打としてカンテンパイからのチー打ですが、それならを切った後で切られたをロンしているはずです。カンだとすれば打とする前はと何かのシャボとすれば。後者はドラを使い切るためのテンパイ外しもありますが、それならツモかチーでリャンメンテンパイに取れるように打とするのが自然です。

 待ちだとすれば1枚切れ)。これなら5800テンパイから11600を狙ってテンパイ崩しの打も有り得ます。よってが必ず通るとは言えませんが、それでも通っていないマンズリャンメン(、南家視点から4枚見えなのではない)と比較すれば出現頻度はだいぶ低く、ツモでもリーチしてツモれば暫定ラスからトップ目になれるので押すに見合うとみました。

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 実戦では東家の待ちは。やはりマンズのリャンメンテンパイでした。無スジでも何らかの理由で通りやすいと読めることも結構あるのが鳴き手の特徴です。逆に言えば「当たりそう」な牌はリーチ以上に当たりやすいということでもあります。鳴き手への押し引きは特に自分の手牌や巡目といった単純な基準だけでなく、その局面に応じた判断ができるようにしておきたいところです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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