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ネマタの天鳳日記 第229回

ネマタの天鳳日記 第229回

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 メンツ候補が足りている2シャンテン。2シャンテンを維持しつつダブ重なりは残す打が自然ではありますが、を残すとツモ受けが増えるだけでなく567三色の目もできます。第1112回で取り上げましたが、中ぶくれやダブを浮き牌とはいえできればメンツ候補にしたいところと考えれば、平凡なメンツ候補であるカンを外しても残す打も有力かもしれません。

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 をポンしてカンが埋まって1シャンテンになりました。打としてヘッドレス1シャンテンに受けていますが、今回はチーテンに取った場合もリャンメンテンパイが残るように雀頭固定で打がよいです。問題として出題されれば難しくないですが、が雀頭のうちは浮き牌からメンツ候補をつくるために残していた中ぶくれ形を、ポンした後で雀頭に固定するのは盲点だったかもしれません。

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 をチーして単騎テンパイに取りましたががトイメンの当たり牌。お気づきかもしれませんが、今回はトイメンの仕掛けにソーズは通りやすく、マンズピンズは当たりやすいため、テンパイ時に危険牌を切らずに済みやすいというのも雀頭固定が有利な理由として挙げられます。これがは通っているが他のソーズが当たりやすいというのであれば打が有利になることもあるでしょう。何切る問題として出題されるような牌姿は、次善手も最善手と比べてそれほど劣らないものがほとんどですから、単に答えを覚えるのではなく、実戦ではむしろ、どんな局面であれば他の選択が有力になるかを考えるようにしたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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