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ネマタの天鳳日記 第228回

ネマタの天鳳日記 第228回

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 アガリにはかなり遠いですがチャンタ三色のメンツ候補が揃っている形。いっそ唯一の雀頭を崩す打という手もありますが、メンゼンでアガれる可能性がかなり低く、チャンタ三色では鳴くと安手になるのでピンズ染め手への変化もみました。

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 浮き牌がいずれもチャンタの雀頭候補なのでこうなれば打。しかしこうなるとも残していれば10種10牌なので国士を狙えました。チャンタのメンツ候補はの方が作りやすいので第一打は打としましたが、これくらいアガリに遠い手なら字牌を残していた方がよかったです。

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 南家からリーチ。配牌から切られたのが全て中張牌。いかにも字牌絡みの手役がありそうで字牌は切りづらいところです。

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 しかし西家からもリーチ。南家リーチだけならソーズ以外の中張牌を切っていくつもりでしたが、やむなく2枚見えのを切りますが…

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 これが跳満の当たり牌。「中張牌ばかり切っている」というだけなら、配牌の時点でたまたま浮き牌のヤオチュウ牌が無かったケースも否定できないのですが、仮にそうだとしてもよりはを切るべきでした。をトイツで持っているなら東家のが切られた時点で鳴くことが多い一方、に関しては1巡目に東家がを切った時点では鳴ける形になっていない、あるいは鳴かない方がよいと判断された可能性があるので、トイツで持たれている可能性はの方が低いためです。

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 そして今回は通常のメンツ手を否定できる、「手出しのメンツ落とし」が入っていました。手出しツモ切りを全部見ていなくても、第202回でも取り上げたように、「最後の手出し牌だけは覚える」ようにしていれば、リーチが入った時点でが手出しだったことは覚えているので、と合わせてメンツ落としに気付けていたはずです。序盤で仕掛けが入る前から手出しを見ておく必要性があることは少ないのですが、サボっていると今回のように痛い目に遭うことがあります。しかしあまり意識し過ぎると他が疎かになりがちなのも確かなので、手出しに限らず認知した情報をもっと自然に覚えていられるようになりたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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