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ネマタの天鳳日記 第243回

ネマタの天鳳日記 第243回

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 タンヤオが見える手でドラ表示牌のが出たのでチー。鳴いた方が明確にアガリやすく、スルーするとアガリ自体が厳しそうなので自然と手が伸びましたが、トップとは絶望的な点差になった一方、3着以下とも10000点以上の差がついた2着目。前回以上にアガリのリターンより放銃のリスクが大きい局面です。

 そう考えるとこのを仕掛けて手牌を短くするのは疑問手だったかもしれません。南家も自風牌切りからの打。3巡目とはいえ結構アガリに近い手牌になっているとも予想できます。(単にが切られただけでは、他色のホンイツ狙い等アガリに遠い手牌も考えられる)

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 安手テンパイでも案外押せるのは、押してアガリきった先に着順アップの可能性があり、降りてツモられた場合も着順ダウンのリスクがあるため。こうなるとリャンメンテンパイでも押しづらいですが、安牌も無いのでチーテンに取ります。

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 そしてラス目の東家からもリーチ。こうなるとアガリ目が全く無くても降りきれるだけの安牌がある方がよさそう。チーそのものは悪手というほどではないとみますが、その後の手組で安牌を抱えずに進めたのは問題だったかもしれません。

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 仕方なくを勝負したところ南家からロンの声。メンピンのみなら助かった…

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 助かっていませんでした(笑)

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 何とかラスは免れましたが危ないところでした。麻雀講座はどうしても、点数状況に偏りがない前提の打牌選択を中心に取り上げることになりますが、実戦では点数状況に偏りがある局面で正しい方針で打牌選択できることの方が重要です。着順アップが見込めない局面は打っていても面白くないものですが、だからこそミスをしないよう注意したいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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