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ネマタの天鳳日記 第250回

ネマタの天鳳日記 第250回

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 本日も、twitterで@nisi5028氏が出題されている何切る問題で気になったものを取り上げたいと思います。

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 リーチの現物待ちでテンパイしましたが、ダマで良形2翻の手なので打点上昇効率がよく、リーチしてもそれなりのアガリ率が見込めます。セオリーからいけばリーチでしょう。

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 しかしながらシミュレートではダマの方が局収支でもやや有利という意外な結果になりました。着目したいのはダマにした場合の和了時ツモ率の低さ。つまり高確率で出アガリできると言うことです。確かにリーチ者に通っている筋が少なく、は東家と南家が先ほど切ったばかりの牌なので出アガリがかなり期待できそうです。

 今回の結果が妥当と言えるかどうかはまだ議論の余地がありそうですが、現物待ちでリーチするかどうかについては、「ダマにすることでリーチ者以外の他家からどの程度出アガリが期待できるか」に強く依存するということは言えそうです。がもしトイツ落としであれば、ダマにしてが通り、北家がアガリ牌をツモりさえしなければアガリは約束されたようなものでしょう。

 もし、「他家が手牌からこちらの当たり牌を切ってくる」ことが分かるのであれば、自分のツモにアガリ牌があるかどうかは分からない以上、その待ちはどんな多メンチャンよりもアガリやすいと言えます。今回はそこまで読めるわけではないですが、手牌からの降り打ちに期待できなさそうなら改めてリーチに切り替えることもできるので、この時点ではダマが有力ではないかと考えさせられました。

 天鳳日記も250回を迎えましたが、次回からは趣向を変えて、「天鳳名人戦」の牌譜を検討していこうと思います。今後ともよろしくお願いします。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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