喰い散らかす(クイチラカス)
喰い散らかした経験、おありですか、皆さん。チー・ポン、チー・ポン、チー・ポンとか、例えば、チー、ポン、チーとかして喰い散らかす。
「何だよ、それ」みたいな。が出てきた。ロン。
ロンまでは必要ないとしても、何せチー・ポン、チー・ポン喰い散らかしていく感じ。何か目的が明確に見えていて、例えばポンとか、ポンとか、ポンとか、こういうのは喰い散らかしとは言わないですが、「安いのにチー・ポン、チー・ポンやっていて大丈夫?」みたいな、そういうことを喰い散らかすといいます。
喰いっぱぐれ(クイッパグレ)
喰いっぱぐれるとはどういうことか。
手牌を見てください。一向聴なんです。三暗刻になればいいなとか、一盃口になればいいなとか思って、でも赤赤だしなと思ったら、が河に出てくる。どうしようかなとか、上家から出てくれば考える時間あるんですけど、下家が切ったら考える時間がない。「ポ…」という字が出ているうちに、次の人がツモっちゃって、ポンし損なうときがあるじゃないですか。どうしよう、どうしようと思っているうちに次の人にツモられちゃって、鳴けなくなる。これを喰いっぱぐれというんです。喰いっぱぐれしないように、もう決めておきましょうね。
喰い取り(クイトリ)
喰い取りとは、例えば上家がを切ってリーチしたとします。待ちで。自分の手牌はこうです。
何てことない手、門前でいかないと駄目なんです。門前でいかないと駄目な手をやっているのに、意地悪してをチーとするじゃないですか。を切ります。その後、本来なら上家がツモってくる牌が、チーしたおかげで自分に来ます。が来ました。を切る。
こうやって喰い取る。当たり牌をチーとかポンして喰い取る。喰い取られる。これを喰い取りといいます。その喰い取りが目的で動く人もいますけれども、とにかく聴牌したなと思う人、リーチかかっているときが一番分かりやすいんですけれども、その牌をポンでもチーでもして奪い取って、当たり牌をもらっちゃうと。その人の和了牌を喰い取るというのが喰い取りなんです。分かりました?
喰い直し(クイナオシ)
喰い直しというのは、自分が切っている牌をチー。たまにポンというのもあります。を切っている人がポンしたりしますけれども、フリテンになっているところをチーやポンをして解消していく。これを喰い直しと言います。フリテン部分をチー・ポンかけるのを喰い直しといいます。
喰い流す(クイナガス)
喰い流すとは。手牌をご覧ください。
例えばこんな手。ツモり四暗刻の一向聴。上家からが出てきました。ポンすれば満貫あるから、ポンするでしょ。切るじゃないですか。そうしたら、下家の人がをツモ切りする。をポンしたおかげで、自分が本来持ってくるを喰い流してしまった。自分に本来入っている牌を、自分がチー・ポンしたおかげで喰い流してしまった。これを喰い流すという言い方をして、がっかりするシーンです。喰い流す。
喰い伸ばし(クイノバシ)
喰い伸ばしとは。手牌をご覧ください。
こんな形のときに、もうをポンしていて、上家からが出てきましたと。索子はまだ1組しか組み合わせができていないんですが、チーすることによって2組目ができて待てるわけです。
こういうのを喰い伸ばしと言います。1組だったところを、チーすることによって、喰い伸ばしていく。2組にする。喰って伸ばしていく。チーして、組み合わせを増やしていく。喰い伸ばし作戦でございます。
喰い平和(クイピンフ)
喰い平和というのは、日本にはないんです。関西に多少あったんですけれども。ただ、今、日本麻雀連盟というところでは、いまだに喰い平和という役があります。喰い平和。チー、チーで、手の中がこうなっているんです。
ではなくペンをチーでもいいですよ。喰い平和。平和形でしょ。最後、両面だから。これが、役として認められている。中国ではもちろん認められております。日本では、ごく一部で認められている役です。
喰う(クウ)
喰うとは、仕掛けるという意味と同意語です。が出てきました。ポン。
喰う。あるいは、が出てきました。チー。
喰う。喰うよ、俺と。
空カン(クウカン)
空カンとは。3枚あって、カン。うっかり勘違いして、カンといって取り消す。カンじゃない、カンじゃないって。カンって言って牌を開けちゃうと、これは空カンにならないんですけど、カンって言った後、牌を見せなければ、カンと言っただけで言葉だけでしょ。これは空行為といって、取り消せるルールが非常に多いんです。ただ、罰金1000点を払うルール。プロの組織は空カンしちゃうとだいたい和了放棄。カンでもないのにカンという発声をしてしまっただけで和了放棄になったりします。気を付けてください。空カン。
偶然役(グウゼンヤク)
偶然役というのはちょっと分かりづらいと思います。偶然できる役という意味なので、その文字どおりの話なんですけれども、一発役。偶然ですよね。それから、嶺上開花。なかなか狙ってできるものではなくて、偶然。あるいは、槍槓。槍槓、知っていますか。他家がをポンしているところにを引いて加槓したら、そのでロンってやつ。これ、槍槓という役が付くんですけど、これも偶然役。ハイテイ。最後の牌でツモって和了るとハイテイ。ホウテイ。これは、最後打牌、最終打、1局の最終打でロンって和了るとホウテイ、河の底で和了るということ。ハイテイは海の底。自分のツモで和了る。それから、天和。これも偶然ですよね。地和。あと、変わったところでは人和かな。人和というのは、子供が第1ツモをする前に聴牌していて、子供だけが与えられている役満。役満にしているとか、倍満とか跳満とか、いろいろあるんですけど、聴牌していて、自分がツモって来る前にその牌が出てしまう。和了牌が出てしまうと人和と。そういうふうに偶然の状況で成立する役のことを偶然役といいます。
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